投資をしているとおカネの増減が気になります。
それはそれで正常なことだとは思うのですが、どうやらおカネのことだけを考えても人生は上手くいかないようです。
言われてみれば、ロックフェラーも金持ちになることが唯一の目標なら、絶対に金持ちにはなれないって言っていたな。
ロックフェラー記事は、こちらをどうぞ。
投資のポイントについて勉強しようと「投資家がお金よりも大切にしていること」を読んでみました。
筆者の藤野英人氏は投資会社を設立し、ファンドマネージャーとして活躍しています。「ひふみ投信」でお馴染みですね。
本書では、経済活動を通して全体の幸せを考えることが重要だと説かれます。
社会的な貢献を実現するためには、相互恩恵の経済を回すことが必要です。
日本社会はお金を卑しいものだと捉えており、清貧な生活が良しとされ、経済活動は汚豊だとされます。
汗水を垂らして手にしたお金にこそ価値があると考え、現金しか信じられません。
そのため貯蓄率が高くなり、投資で社会に還元することはおろか、寄付にすら資金を回すことはなくなります。
成人当たりの寄付金は2,500円で、アメリカの52分の1。アメリカでは高額所得者が寄付をしている印象ですが、むしろ低所得者の寄付率が高いそうです。
いかに日本人が、自分と、自分のお金しか信じていないか。
筆者が説くのは、清豊の精神です。
真面目に稼いで、正しく社会に還元する。労働と、消費、投資のサイクルです。
日本人にとって、会社は金儲けをするための卑しい機関なので、長時間働いているものの、会社への忠誠度は世界の中でも突出して低く、仕事や同僚のことが好きではないらしい。
あれ? それって僕のこと?
会社は経済活動の主要プレイヤーなのに、毛嫌いしていていいのだろうか。
仕事でエネルギーを生み出し、消費してエネルギーを使用することが大事らしい。成長できる環境での労働に希望があるらしい。
・・・うーん。
それはそうなんでけどね。
社会としてはその通りだけど、だからって仕事を頑張ろうとは思いません。
経済活動に会社が不可欠なのであれば、投資することで会社に資金を投入すればいいのではないだろうか。
会社はおカネをもらうところで、それ以外でもそれ以下でもなく、組織の価値を増大させることが課せられた任務です。自身の成長まで期待するなんておこがましい。
しっかり稼いで、投資で回して資産を増殖させ、未来の可能性が広げていくことが、僕の経済活動イメージです。
事業を興して価値を社会に提供できればいいのですが、僕には勇気が足りないし、だったら労働には対価だけを求めればいいのではないだろうか。
でも、労働に価値があれば、人生が彩り豊かになるだろうな。
・・・。
投資について考えるはずが、労働について考えとるがな。
お金を通じて社会にどのように貢献できるか。
投資のことばかり考えている僕には、労働について考えるいい機会になったのでした。