2人乗りの、白いポルシェ。幌が開いて、オープンカーにもなる。
モテるしかないスポーツカー、ボクスターに乗ってきました。
僕が買ったわけではありませんよ。
知り合いの社長が購入し、食事までの道中、乗せてくれたのです。
800万円もするんですって!
僕だったら、その資金を投資に回して、せっせと株券を購入します。道楽に使っている場合じゃありません。
いいか、羨ましくなんかないぞ。
億万長者になって、もっとスゴイ車を買ってみせるからな!
でも、子どももいるし、ファミリーカーのほうがいいですかね。ぶつけられて、怪我をしたくないから、丈夫なヤツがいいし。
よし、大きめのレクサスが目標だ!
こういう発想が、ボクスターとはかけ離れています。
すごいですね、スーパーカーを買っちゃう人。
乗り込んで座り、早速ながら驚きます。
低っ!
そんで、ドアを閉めても感動。
パタム。
なに、このソフトな音。ドア、柔らかいの?
エンジン音が、低く響き渡ります。
ブロロロロー。
くそー、悔しくないからな。僕だって、株売れば、買えるんだからな。売らないけど。
滑らかに、街が流れていきます。
座り姿勢が低いのに、なぜか周囲を見下ろしているかのような、威圧ある疾走。
加速の重圧が、官能的過ぎる。
レストランに到着し、歩道に乗り入れます。歩行者に、社長が道を譲るわけですよ。
手を振って、促します。
パッパッ。
あー、コレ、カッコいいやつや。
続いて、自転車に乗った女性が近づいてきました。
艶やかな黒髪、清楚なシャツ、年齢は20台前半くらいでしょうか。
続けて、道を譲る社長。
通り過ぎる女性。キレイな人だなー。
目を疑いましたね。
僕たちの前を通り過ぎるときに、ボクスターを見て、口をあんぐり開けました。エンジン音で聞こえませんでしたが、多分、おーって言っていたと思います。
ウソでしょ。爽やか系美人が、感嘆の声を漏らすとか、夢すぎるだろ。
これは、買うしかないですね。
大型のレクサス買って、ついでに、高級スポーツカーも所有しちゃいましょう。
夢は広がるばかりです。
よろしければ、こちらもどうぞ。
余剰な資金などありません。投資に集中させるのです。