世の中は、「カネ余り」なんて言われていますね。
ホントかよ。余っているなら、僕にくれよ。
・・・まぁ、あるところには、あるのでしょうね。
とくに中国では富裕層が増え続け、彼らの剥き出しの情熱が、安住の地を求めて彷徨っています。
世界中で不動産を買ったり、芸術品を収集したり、チャイナマネーの勢いは留まるところを知りません。
結局のところ、彼らが最も欲しいものはなにか。それはやっぱり、おカネでしょう。
彼らは、堂々とおカネが好きです。
メンツも重要で、大衆の面前で打ち負かされたとなれば、素直に引き下がれません。
おカネとメンツをスパークさせる、うってつけの場所がありますね。
そう、カジノです。世界中のカジノは、中華系のギャンブラーたちで、いつも大盛り上がりなのです。
僕はカジノ株、サンズ・チャイナ(Sands China/1928.HK)を、資産額の4%保有しています。
中国人がジャンジャン投下する賭博金が、カジノ株を通して、僕に還元されるシステムです。むふふー。
サンズ・チャイナは、香港上場企業で、「サンズ」や「ベネチアン」「パリジャン」など、マカオのカジノホテルを運営しています。
今まで6ヶ月の保有で、20%の運用利回りを達成しており、満足ではあるのですが、売却を検討し始めました。
米国上場企業、ラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands/LVS)への買い換えを考えているのです。
LVSは、サンズ・チャイナの親会社で、7割の所有権を保有しており、LVSの売上構成の半分近くが、中国からもたらされています。
シンガポールの人気カジノ、マリーナベイサンズも、LVSの傘下です。日本のカジノに、LVS系列の企業が乗り込んでくることだって、考えられますね。
事業拡大に期待が持てることに加えて、配当性向と株式指数も、LVSのほうが安定していて魅力的です。
2018年2月にカジノ銘柄の比較記事を執筆しましたが、その時点からの変化をまとめました。
配当利回り
- サンズ・チャイナ 4.46% → 4.25%
- LVS 3.84% → 4.09%
PER(株価収益率)
- サンズ・チャイナ 38倍 → 30.06倍
- LVS 21倍 → 21.15倍
年間売上高比率(2017 vs 2016)
- サンズ・チャイナ 115.96%
- LVS 112.90%
LVSの投資妙味が、如実に増加しています。
配当率は、まだサンズ・チャイナのほうが高いですが、LVSが増配傾向であるのに対し、サンズ・チャイナは配当額の据え置きが続いています。
売上についても、シャープに売上が伸びるのは、これからもサンズ・チャイナだとは思っていますが、売上の大半が本社に還元されおり、財務基盤はLVSのほうが強固です。
シンガポールを筆頭に、世界中の富を吸い上げられることも、本社であるLVSの利点ですね。
もう、LVSにスイッチしない理由が思い当たらない。
そもそも、サンズ・チャイナを購入したときにも、LVSと比較検討していたのですが、香港株だということで、サンズ・チャイナを選択しました。
僕は、投資先を、日本、中国、アメリカの3地域に分割しており、ポートフォリオバランスを維持するために、中国株の比率を高める必要があったのです。
あまり、いい戦略ではありませんね。
今や、企業の営業活動自体が、グローバルで密接に関わっています。
売上が世界情勢を反映するので、銘柄の上場地域は、意識して分散する必要がないのかもしれません。
これからは、意固地にならず、素直に投資銘柄を選択していこうと思います。
よろしければ、こちらもどうぞ。
カジノ株を比較したことがあります。