フィリップ・モリス(PM)が前回決算で20%も株価を落とし、回復の兆しを見せていません。
売上も利益も安定しており、配当だって6%近くあるのに、どうして投資家たちは放置するのだろう。
買いたくて仕方がありませんが、買いません。
儲かりそうな予感しかしないのですが、泣いて見送っています。
なぜなら僕は非喫煙者で、タバコが好きではないからです。
個別銘柄を物色する際に、企業の理念や活動内容に共感できるかどうかを重視しています。
自分が携わりたいような事業内容なのか、ということですね。
株式に投資するということは、おカネに働いてもらうということです。
稼いでくるだけではなく、事業資金になり、従業員への給料になり、その会社のサービスを生み出します。付加価値を生み出しているのです。
僕の投資資金は、妻と僕の給料が原資です。僕たちの時間と労働が詰め込まれた分身みたいなものだと言えるでしょう。
大切な分身たちですから、理念を込めて送り出しています。
個別銘柄は夢があることが魅力です。運用利回りへの期待だけではなく、素晴らしい世界を作り上げるワクワク感です。
僕はゴミ問題に関心があるのでリサイクル業者の株式を保有し、発展著しい国で働いてみたいので中国や南米、インドの株式を保有しています。
しがないサラリーマンに過ぎない僕ですが、分身たちは世界各地の魅力的な環境で、意義あるミッションに対して存分に力を発揮しているのです。
たとえ損失が出たとしても、理念に共感して購入した銘柄であれば納得できます。
好きでもないタバコを販売し、配当という給料はもらいつつも、値下がりにより身ぐるみを剥がされる。ちょっと嫌すぎるので、僕はフィリップ・モリス株を購入しないのです。