AT&T(T)の2018年2Q決算が発表されました。
AT&Tは、インターネットやモバイル通信など、総合的に通信事業サービスを提供するアメリカ企業です。
配当を33年間も続ける高配当銘柄で、僕は資産の4%を投下しています。先週も買い増したばかりですので頑張って欲しいところですね。
利益は予想を上回ったものの、株価は下落。6年来の安値。
なんでやねん。株価は上がればいいじゃない。売上が予想を下回ったっていいじゃない。
競合するベライゾン(VZ)同様、携帯電話などのワイヤレス部門は好調だったものの、ケーブル系が足を引っ張りました。
まぁ、有線ビジネスの凋落は織り込み済みです。時代は変わっていますからね。
AT&Tはタイムワーナー社を買収するなどしてコンテンツを獲得し、広告とネットワークの融合を試みています。
アメリカを中心に1億7千万人の顧客とつながっており、月間2億人のユーザーが訪れるメディアも抱えています。相乗効果が発揮されれば面白いですね。
今後はNetflixやFacebook、Googleと張り合うことになるのでしょうか。それはアカンで。得意な分野で、着実な利益を出し続けて欲しい。
進化路線を進むAT&Tに対し、通信事業の枠組みから脱却しようとしないベライゾンは株価を上げています。何たる皮肉。
ベライゾンの有利子負債は、AT&Tの1680億ドルに対し70%にも過ぎません。ここ3年間の経常利益率はAT&TがVZを5%上回っているものの、効率的な経営ということではベライゾンに軍配が上がります。
僕はAT&Tとベライゾンの、両方の株式を保有していたのですがAT&Tに絞りました。配当性向の高さとキャッシュフローの安定感が魅力だったためです。
市場は伝統銘柄の拡大路線に冷ややかです。AT&Tの株価は、今回の決算以前から下落しており、配当率は6.5%を超えています。
6.5%!? 10年物日本国債の162.5倍です。
えらいこっちゃ。
あと数年はAT&Tの経営方針を信じて保有を続けようと思います。
上手く事業が拡大すれば、株価の値上がりも期待できてしまうのです。むふふ。