2018年は香港証券取引場で中国企業の大型IPOが相次ぎます。
今月上旬にはスマートフォンのシャオミ(Xiaomi/小米科技)の株式が新規公開され、5,800億円を調達したばかりです。
シャオミIPOでは3万円を儲けることが出来ました。やったー。
余韻はまだ残っていますが、気を抜いている暇はありません。矢継ぎ早に、中国で通信基地局を運営する中国鉄塔のIPO応募が始まりました。
IPOは、大型公開に限れば、勝率は高いと考えています。一攫千金を狙った欲深い資金が、世界中から集まりますからね。
最大9,600億円の調達ですので、予想されていた規模の8~9割に落ち着きそうです。シャオミも当初予想の半分の調達に止まったので、市場の地合いが悪化しているのでしょう。
中国鉄塔は、中国の通信キャリア大手3社と国有資産企業との共同出資で2014 年に設立ました。中国政府の規制のもと、通信基地シェアのほぼすべてを掌握しています。
これからも5G導入やIOTの深化などが見込まれるため展望は明るいです。IPOで調達する資金は基地局の新設や既存設備の更新などに充てるとされており、事業の拡大は間違いないでしょう。
実際に2017 年の純利益は前年25 倍の320億円、売上高は22.7%増の1兆1300億円でした。
おひほほじょ!?
25倍!!
おいおい大丈夫かよ。キャリアが出資して設立した会社が、適正な基地使用料金を徴収できているのか不安です。
事業内容には可能性を感じていますが、公開価格で購入できたらパッと売ってしまうのが正解ですね。市場の監視を受けてこなかった企業の財務報告を鵜呑みするわけにはいきません。
中国鉄塔のIPOでは、原資20%のローンが提供されています。証券会社は割り当て率を2割だと見込んでいるということです。
100万円分の購入を目指し、500万円ほど応募することにしました。
まず220万円分を申し込み、口座内の現金をロックさせます。
残りはローンを使用します。生まれてはじめての、金融機関からの借り入れです。
借金することに躊躇していたのですが、IPOに応募するために保有株式を売り払って現金化したり、日本円から香港ドルに換金したりするより割安なのです。
ローンは香港の住居者に限ると書いてありましたが、インターネットでの申し込みは順調です。利用できないことを懸念し、一部を現金で応募をしておいたのですが杞憂でした。
あとは確定ボタンを押すばかり。
それ!!
モニターに表示されるエラー警告。同じIPOには、複数回応募することはできません。
そうなの!?
申し込み余力さえあれば分割して申し込めると思い込んでおり、認識不足でした。
1つ目の応募を修正しようと問い合わせたところ、申込み時点で手続きを始めており一切の変更を受けていないとのことです。
怖っ。うっかり1桁間違えて申し込んでしまったら、大量の鉄塔株を抱えて公開価格に怯えて震なあかんがな。
結局、中国鉄塔のIPOには220万円のみの申し込みです。想定どおりであれば45万円ほどの割り当てを獲得できることになりますね。ちょっと少ないけれど、自分の確認不足が原因なので仕方ありません。
そもそも株価が上がるかどうかは分からないし。
8月7日に抽選結果と公開価格が発表になり、次の日に上場されます。
このビッグウェーブを乗りこなすことはできるのでしょうか。気の休まらない日々が続きます。
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今年の香港IPO情勢についてです。