北米のゴミ処理最大手企業ウエイスト・マネジメントの7-9月決算が報告されました。
市場予測に対して売上が僅かに未達だったものの、利益は市場予測を上回りました。純利益の増加傾向が顕著です。
- 売上 :$3.822 billion(昨年同期比2.9%増)
- 営業利益:$0.699 billion(昨年同期比0.3%減)
- 純利益 :$0.499 billion(昨年同期比29.3%増)
- 保有現金:$0.480 billion(昨年同期比5.7%減)
ゴミ収集と廃棄、輸送は引き続き堅調ですが、リサイクル事業回復の兆しが見られないことが気になります。再利用資材の値段は半分に下がってしまいました。
キャッシュフローの減少は廃棄施設への投資によるものなので、心配はいりません。自社株買いが発表されており、まだ余力もありそうです。年間売上と利益の見通しも引き上げられました。
(WM 株価チャート 6ヵ月)
決算内容は悪くはありませんでしたが、発表当日の株価は2.7%の下落です。
堅調に株価を伸ばしてきたため、投資妙味が低減していました。市場の調整が重なり値を落としているものの、配当利回りはまだ2.19%しかなく、PERは20倍を超えています。
僕は280万円を投資しており、個別株のなかでは保有率が一番高くなっているため、これ以上買い増す必要はありませんが、売る理由もないので当面は保有を継続します。
僕がウエイスト・マネジメントに投資しているのは、リサイクルに貢献する企業を応援して環境問題に取り組むためです。中国の資源ゴミ受け入れ停止に伴い最終利用国でのリサイクルが重要になると考えているですが、埋めればいいやと思っていそうな雰囲気を感じなくもないです。
企業ホームページには環境への取り組みが最前面で訴求されているので、僕の資金を環境問題解決に役立てるためにも、もう少しウエイスト・マネジメントを信じ続けてみます。