製薬企業ファイザーの7-9月決算が報告されました。
市場予測に対し売上が未達でしたが、利益は上回りました。売上の半分を占めるアメリカでの取扱額が減少したものの、それ以外の地域でカバーできています。純利益の急騰は、税施策の影響によるものです。
- 売上 :$13.298 billion(昨年同期比1.0%増)
- 純利益 : $4.114 billion(昨年同期比44.9%増)
通期の利益見通しは予想幅が狭まりました。後発医薬品の影響により上振れしませんでしたがが、下振れもありません。
決算直後の株価は3.5%ほど下落したものの、地合いの良さにも助けられ取引時間中に値を戻しています。
2019年初には薬代の値上げが実施されるため、状況は改善しそうです。製薬会社は1月と7月に価格改定を行いますが、前回はトランプ大統領の意向を受けて見送られていました。
ファイザーはM&A戦略によって新薬開発を強化しており、2022年までに25~30種の新薬承認が見込まれています。今後の大型M&Aは予定されていないため、余剰利益が株主還元されることに期待です。つまり、撒いた種の収穫時期なのです。
2018年は、すでに$7.2 billionの自社株買いが行われており、追加の$7.4 billionも控えています。ええやないか。
僕は運用資産の5.5%をファイザーに投資しているので、このまま保有を継続します。配当率は3.15%と高率だし、業績拡大も期待できます。ほほほ。株価、上がれー!