HSK5級は難関です。中国語の新聞を読んだり、スピーチできるレベルが求められます。
HSK4級にさえ持て余したので、模擬試験を受けてみました。
4級の様子はこちらです。
各項目60点以上で合格レベルです。
点数配分が分からないので、正解率からで得点計算しました。
<模擬試験の結果>
- リスニング 68点
- 読解 84点
- 作文 60点
<出題内容について>
- リスニング 読み上げは1回で出題語彙が広範囲、ひっかけ問題はなく音の通りに答えれば正解
- 読解 時間に対して問題量が多い、速読が必要
- 作文 並べ替え問題は容易、作文は80語の要求を満たすための描写力も問われる
受験料が8,000円と高額なので、落とすわけにはいきません。聞き取りを伴った語彙力と理解のスピード、ストーリーテラー力を養うために、中国ドラマを視聴することにしました。
中国のTVドラマはアプリを通して、携帯電話に無料でダウンロードができます。中国語の字幕もついているので学習には持って来いです。
字幕が出ているのは、中国人でも中国語が聞き取れない人が多いからだそうです。あかんやん。国内のコミュニケーションに支障が生じるでしょ。
中国では如懿伝や延禧攻略といった清王朝時代のドラマが流行っていますが、日本語に置き換えると「お主も悪よのぉ」みたいな古めかしい言葉を習得してしまいそうなので、数年前に流行った「歓楽頌」という現代劇を視聴することにしました。
「歓楽頌」は、歓喜の歌という意味で、ベートーベンの交響曲第9番を意味します。内容はベートーベンも音楽すらも関係なく、上海のタワーマンションの同じ階に住む女性5人のお話です。
出演者のビジュアルが良くて助かっています。日本のドラマすら見ないのに、よく分からない言語のドラマを見続けるのは酷ですからね。中国のTVドラマは40話を超える超多数話構成なので、根気も試されるのです。
通勤電車に揺られる時間を利用し、1日で1話45分を見るようにしています。問題は、僕は感情が表情に出やすいことです。本やマンガもそうなのですが、頬が露骨に緩んでしまいます。
想像してみてください。通勤電車で、女性ばかりが登場する漢字字幕のTVドラマを見て、男性がニヤニヤしている。ヤバいでしょ。満員電車なのに、僕の周りだけ空いてしまいそうです。
HSK5級合格のためには止むを得ないので、周囲からの冷たい視線に耐えて閲覧を継続します。物語が佳境を迎えて、感動する場面が出てきたらどうしよう。
僕は笑い以上に、泣き場面に弱いです。飛行機で「この世界の片隅で」を見て涙が止まらなくなり、CAさんがそっとティッシュを差し出してくれたことがありました。
通勤電車のなかで、携帯でドラマを見て号泣している男性。完全にホラーですね。通報されても文句は言えない。ツイッターで拡散されたらどうしよう。
試験は2週間後です。この険しい試練に真っ向から立ち向かう覚悟です。