新しい国語の教科書をもらうのが楽しみでした。新しい物語、広がる景色。あぁ、なんと世界は広いのか。
授業には意味を感じませんでした。傍線アで主人公はどう思ったのかを説明しちゃったら粋じゃないだろと子どもながらに不満だったのです。担任には面倒そうな顔をされていましたが、そのころの自分を誇りに思います。
長女も教科書を読むのが好きになりました。傍線アの答えについては、どうせ本文に書いてあるんだから、そのまま書き写しておけば大人は満足するんだと教えています。将来、面倒な女性になったらどうしよう。
小学2年の教科書に、好きだったかえるくんとがまくんの「お手紙」が載っていました。おぉ、懐かしい。長女と1文づつ交代で音読します。
内容はこうです。
がまくんはお手紙を待っている時間が、1日で最も不幸せな時間です。毎日待っているのに一度も届いたことがありません。それを知ったかえるくんが、急に帰ると言い出しました。かえるだけに。そして、何をしたのか。
がまくんへのお手紙を書いたのです。
それいいじゃーーん!!
長女、興奮
読み進めます。
手紙をかたつもりさんに託し、がまくんの家に戻ったかえるくん。一緒に手紙を待ちますが一向に届きません。拗ねるがまくんに、僕が出した手紙が届くと伝えます。内容を聞かれたかえるくんは答えるのです。
「親愛なるがまがえるくん ぼくは、きみがぼくの親友であることを、うれしく思っています。 きみの親友、かえる」
めっちゃ素敵やーーん!!
父、興奮
かえるくんとがまくんが手紙を受け取って話は終わります。素敵な気分に浸る長女と僕。この感情に説明は要らない。
サラリーマンの業務は先が見通せることばかりです。次の展開へのワクワク感が決定的に不足しています。
ほとんどの仕事はルーティン化しているし、突発的な案件すらもパターンがあります。予想外なトラブルが、そろそろ発生しそうだという予感。
いつもとは違うことをしてみて、リズムを変えてみるとよさそうです。
旧友に年賀状を書いてみる。
妻に手紙を書いてみる。
上司に辞表を書いてみる。
新しい世界への扉が開かれそうです。
今週も頑張りましょう。