妻はおせち料理を作ってくれます。
手間暇を考えると買った方が経済的なのでしょうが、正月料理に合理性を求めてはいけません。おカネ持ちになれるよう、栗きんとんをパクパク食べるのが粋ってもんです。
めで“たい”と、よろ“こんぶ”。・・・すごいセンスだ。
妻のおせち料理では、松前漬けが好きです。昆布と数の子とイカに、大量のニンジンが混ぜられている。妻と結婚するまで食べたことがなかったけれど、松前漬けっておせち料理なのだろうか。

博多食材工房 超お買得!! 白黒 松前漬け 1キロ (500g×2袋)薄味造り 白松前漬500g×1 黒松前漬500g×1 067-775
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おせち料理が減ってきたら、雑煮の出番です。妻の雑煮は醤油味で、僕が作るときは合わせ味噌を使います。
子どものころ、各家庭によって雑煮の味が違うことを知って驚きましたが、我が家の味を固定させる必要はありません。
混ぜる必要もないし、統一する必要もない。みんなちがって みんないい。
資産運用をしていると、絶対的に優秀な手法を模索する罠に捕らわれてしまいがちです。
米国株式が最強、不動産は裏切らない、巨大ハイテク企業が新境地、高配当優良株が最後に報われる、などなど。
落ち着こう。
1つに絞ると軋轢が生まれます。雑煮が味噌味に固定され、妻が正月早々実家に帰ってしまったら、どうするんだ。
人生は長いので、いろいろ試してみればいいのです。目玉焼きを食べるときには、醬油もソースも塩も食卓に上げておけばいいし、マヨネーズだって準備しておいていい。
ポートフォリオのなかで、ETFとグロース株とバリュー株が混在していたって構いません。米国株も日本株も中国株も、保有してみればいい。最適な状況を構成すべく試行錯誤を続けるのです。
いつか、それ以上減らすこともないし、増やすこともなくなるでしょう。そのとき、僕たちは終の棲家を手に入れるのです。