世界最大の日用品メーカー、P&G(PG)の10-12月決算が発表されました。
売上は横ばいでしたが、利益は市場の予測を上回りました。
- 売上:$17,438 million(昨年同期比0.2%増)
- 営業利益:$3,896 billion(昨年同期比0.6%減)
- 経常利益:$3,194 million(昨年同期比28.0%増)
- 保有現金:$3.696billion(昨年同期比50.2%増)
- EPS:$1.25‐(昨年同期比30.2%増)
為替の影響で売上と営業利益が伸びていませんが、実売は4%増えており拡大傾向は維持されています。
会計年度での実売予測も2%から4%へ引き上げられました。
材料費高騰により値段が引き上げられたことを踏まえると動向は順調です。SK-IIを筆頭にした高級ケア商品が2桁の伸びを示しました。
経常利益の上昇が顕著ですが、これは適用税率に依るものです。
今回の決算では$2.6billionが株主に返還されました。配当以外に、$750millionの自社株買いです。
決算当日のニューヨーク市場は株価が4.86%上昇しています。
(PG株価チャート 6ヵ月)
アナウンスによると、ネット売り上げが30%伸び、乳児ケア商品は世界的なトレンドで、販促費は$1billion削減、組織の無駄も削ぎ落していくそうです。バラ色やがな。
僕は2年前からP&Gを保有していますが、決算内容を確認したのは今回が初めてです。
高配当株を長期保有する戦略なので、決算内容に関わらず、配当が出続ける限りは売却することはありません。
個別株を集約して余裕ができため決算報告書に目を通しましたが、企業の将来図がイメージできていいですね。
ちょっと手間ではありますが、これからも決算レポートには注意を払おうと思います。
1回の決算だけで事業状況を完全に読み取ることはできませんが、定期的に確認することで、将来の、もしやの増配停止気配に気が付くことができるかもしれません。