優秀な企業に投資したいと思います。
投資後は手を加えることなく50年間ほどほったらかしにできることが理想です。
投資額が配当金により回収でき、資産価値も20倍になっていれば最高過ぎます。ほほほ。
そんな夢の銘柄、どこにあるのだろう。
素晴らしい企業を探そうと、「ビジョナリーカンパニー」を読んでみました。
多くの起業家や経営者が感銘を受けた本として紹介していて、気になっていたのです。
本書では、飛び抜けて優秀な最高のなかの最高企業を抽出し、一般的な優秀企業との比較によって特徴を探っています。
18社しか選抜されていない超優秀企業は利回りが非常に高いらしいのですが、GEやIBMなどの心配な企業が含まれていて諸行無常を感じさせられました。
長期に渡って栄えていくためには、確固たる経営理念が必須です。
理念は組織全体に理解されていることが重要です。強烈なカリスマ社長がいなくとも、軸の定まった経営が脈々と引き継がれます。
経営理念が共有されることにより、方針や戦略はむしろ柔軟になり、現場の担当者レベルでの変更が可能です。
従業員が自社の熱狂的なファンとなり、組織の一員であることに自信と誇りをもって働くことで、淘汰システムを伴った純血的な組織が築き上げられます。
本書の言葉を借りれば、経営理念を経典と崇める「宗教」組織が形成されるのです。
読み進めながら、僕だったら働くのは絶対に勘弁だと思いました。
経営者として熱烈に賛同を得られる場を作るのは意味のあることですが、与えられた価値観に埋没するのは恐怖過ぎる。
労働者と資本家とでは、目線が違うということです。
やりがいと夢を搾取し、資本家はますます肥えていくのでしょう。こわっ。
僕の資金は、労働者の皆さんが笑顔を絶やさす積極的に自己犠牲を払ってくれる企業に投資しようと思います。