妻がニッピの株を買おうと言い出したので、調べてみました。
株式会社ニッピはコラーゲンやゼラチン、皮革の製造、販売を手掛ける日本の企業です。
創業は1907年と古く、450億円の年商があります。
ジャスダック市場に上場されており、株主優待として生コラーゲンの粉末が贈呈されています。妻の狙いはもちろんこれです。
お試しジェルを使用したら、お肌がピチピチになったと自慢してきました。お、おう。そうだね。
売上は拡大傾向ですが、利益が芳しくありません。販売費が圧迫しています。
コアな事業は3つ、コラーゲン、ゼラチン、皮革です。
コラーゲン商品の主力はソーセージなどに使用されるケーシングです。価格競争激化により採算が悪化しています。化粧品はアンチエイジング需要を受けて好調です。
ゼラチン事業はソフトカプセルやグミの需要が固く堅調ですが、皮革は消費者志向の変化を受けて苦戦しています。
株価は5年間で25%下落、最近の2年間では32%下げました。
PERは9.5倍と順当ですが、主要事業に好転要素が見られないことを踏まえると少し買われ過ぎです。優待プレミアムかな。奥様は生コラがお好きなのです。
配当は1株につき50円支払われる予定です。前期は60円でした。16.7%もの減額。これだから日本銘柄は嫌なんだ。生コラもいいけど、配当を配ってくれよ。
優待品はニッピコラーゲン100(110g×3袋)1箱です。市場価格は5,832円だから還元率は1.88%。
配当利回りの1.93%と合わせると、3.81%の株主還付です。ほほう。
(ニッピ株価チャート 2年)
現金を保有するよりは有利ですが、例えば総合ヘルスケアのジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の配当率は2.64%です。
株価は右肩上がりで、2年間で11%、5年間では49%も上げました。
未来の株価は約束されませんが、期待値はJNJを保有したほうが高まります。生コラーゲンは儲かったおカネで買えばいい。
株主優待は食べるタイプですが、配当金や売却利益なら好きなコラーゲンを選べます。塗ったっていいし、飲んだっていいのです。
ニッピ株のメリットは、投資メリットが分かりやすいことです。
配当金に加え、生コラーゲンをどうぞ。分かり易くメリットを説明できるので、奥様の理解を得られていない夫には一考の価値があります。
幸運にも僕の妻は資産運用に理解がありますが、生コラをプレゼントしたら喜びそうだな。
多少残している日本円の格納先として検討しようと思います。