農業革命により定住生活を送るようになった人類は、各地で独自の文化を築きます。
共同体は統合と分裂を繰り返して多様性を飲み込み、文化は統一へと向かっていくのです。
いつもとトーンが違うので、度肝を抜かれましたか?
億万長者物語では、生物学的な切り口を携えた名著「サピエンス全史」の読み解きに取り組んでいる最中です。
資産運用の喜怒哀楽や愛くるしい子ども記事だけのブログだと思っていましたね?
好評をいただいている家族記事は毎週月曜日にアップしていますので、週始めの景気づけにどうぞ。
資産運用に関する読書感想も定期的に記事にしていますが、ハウトゥーものだけでなく、文学も好きだし、学術書をじっくり理解するのも好きなのです。
とにかく今は、「サピエンス全史」の読み解きです。メモは取り終わったのですが、いざ文章にアウトプットし直す作業に格闘しています。
今回は、農業革命の2回目です。入口のページはこちらからどうぞ。
それでは、読み解きを進めます。
文化の一体化を象徴する征服者は、「貨幣」「帝国」「宗教」の3つです。
それぞれ、見ていきます。
貨幣
一般的には硬貨や紙幣が使用され、刑務所ではタバコ、サーバー上ではブロックチェーンにまで価値が与えられます。
普遍的に保存できる交換媒介として、5,000年前に貨幣の概念が生まれました。
本質的な価値がなくても、心理的概念を見知らぬ人同士が信用することで貨幣は機能します。
イスラム原理主義者がアメリカ合衆国を敵視しようとも、米ドルに対する信用が揺らぐことはありません。
皆が欲しがるからこそグローバルな経済が発達していきます。
帝国
支配者は搾取を目的に異国民を呑み込み消化して、次から次へと拡大を続けます。
帝国の権威は正当性の源であり、普遍的です。
隷属された民族は混成し標準化され、固有の文化を失うことは避けようがありません。
世界は相互に関係し合い、より大きな問題を対処する共同体に集約されていくのです。
宗教
秩序とヒエラルキーが弱体化したときに、宗教は超人的な正当性を与えます。
農業革命により生活圏と環境との関係は畏怖から支配へと変わり、精神的な根拠が必要になりました。
望んだ種類の権限を与えてくれる多神教が生まれ、一神教へと繋がっていきます。
宗教はイデオロギーであり、信奉は規範や価値観の体制を整え秩序を構築します。
仏教が涅槃を信じるように共産主義も信仰され、ナチスのアーリア人種優越主義ですら信仰の対象になり得ました。
思考において、人間は生物の枠を超えることを許されるのです。
宗教が生んだ絶対的な神的存在からすべてを教えてもらっていた人類は、やがて無知を発見します。
無知が知的欲求は生み、科学革命の原動力になりました。
続きは、また次回。
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