カジノホテルを運営するラスベガスサンズ(LVS)の1-3月決算が報告されました。
売上も利益も、市場予測を上回っています。
- 売上 :$3,649 million(昨年同期比1.6%増)
- 営業利益:$971 million(昨年同期比16.1%減)
- 経常利益:$744 billion(昨年同期比54.0%減)
- EPS:$0.75-(昨年同期比59.5%減)
前期決算はこちらをどうぞ。
決算発表ではカジノ以外での収入拡充が打ち出されましたが、内容からはむしろゲーム事業の強さが読み取れます。
カジノ事業は2.4%伸び、全体をけん引しました。
売上の64%を構成するマカオでの売り上げが好調で、8.1%上げています。
老舗のサンズマカオは奮いませんでしたが、ベネチアンマカオやコタイマカオが貢献しています。
開業が比較的若いパリジャンマカオは26.5%、プラザマカオとフォーシーズンズマカオは17.3%アップです。新陳代謝がうまく効いていることを印象付けました。
シンガポールとラスベガスは元気がなく、売り上げ低迷をマカオがカバーする構造は、前回決算と変わりません。
売上の21%を構成するシンガポールのマリーナベイサンズは12.0%も売り上げを落としています。
営業利益率は55.1%と高水準を維持していますが、4Qでも11.6%売り上げを落としていたので心配です。
還元率の低さと法律案件の解決が理由とされていますが、還元率は操作できるのではないだろうか。地元の政治家から、なにか文句を言われているのかな。
シンガポールのギャンブル事情に詳しい方がいたら教えてください。
配当率は依然高く4.54%、$174millionの自社株買いも発表されました。
決算翌日の株価は1.0%プラスで推移しています。
3ヵ月前の前回決算からは18.6%も上げていることを踏まえると、市場からの反応は悪くありません。
(LVS 株価チャート 6ヵ月)
マカオの決算が良かったことが好印象です。
ラスベガスサンズはマカオに投資資金を集中させており、Four Seasons Tower SuitesとLondoner Macaoを建設中です。
今回の決算からは新しいホテルが売り上げを顕著にを叩き出すことが分かっているので、これからの新陳代謝も期待できます。
新ホテルの運営認可も許諾され、懸念されていた政府からの横やりも大丈夫そうです。
僕は投資資金の6.8%、370万円をラスベガスサンズに投下しています。
ラスベガスサンズを信用する根拠は、多くの超富豪を生み出す中華圏のマカオでカジノを運営していることです。
マカオ事業の堅調が確認されたので、投資継続をためらう理由がありません。
マカオでも、アメリカのカジノでも、大金を賭けているのは中華層です。彼らはアツくなりやすいのでしょう。
その賭博資金は、株式を通じて僕の証券口座に流れ込み続けるのです。
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