テンセントは、中国で最も影響力のある企業です。
中国語名は騰訊、英語ではTencent、中国のシンセンが本拠地のインターネット企業です。
世界第5位クラスの時価総額を誇るテンセントについて、僕の知っている情報をまとめてみます。
テンセントは、ゲーム事業を引っ提げて世界に進出してトップ企業となりました。
収益の大部分は、今もゲーム事業が生み出しています。
それでもテンセントといえば、やはりインスタントメッセンジャーアプリでしょう。
そう、微信(ウィーチャット/WeChat)です!
家族や友達とのおしゃべりから業務連絡まで幅広く利用されており、中国人の生活は微信なしでは成り立ちません。
微信では会話するだけでなく、外部サービスにリンクする窓口にもなります。
配車アプリ「滴滴出行」を使用したり、出前サービスを利用したり、シェアサイクルの「摩拝単車(Mobike)」や「小黄車(ofo)」を解錠したり、と生活インフラへの入り口となりつつあります。
アプリ内の財布機能「微信支付(WeChat Pay)」は、レストランやタクシーはもちろん、街角の路面店まで、あらゆる場面で利用可能です。
偽札の心配がないため、むしろ現金よりも信用があり、現金での支払いを拒否されることもあるのだそうですよ。
中国ではパソコン向き機能が充実したQQというメッセンジャーアプリもよく利用されており、こちらもテンセントのサービスです(沿革としては、QQの開発が先)。
LINEやFacebookなどのサービスが締め出された中国において、メッセージ系サービスはテンセントが独占的な立場を築いています。
新浪が運営する新浪微博(シナウェイボー/Weibo)もありますが、微信の勢いは圧倒的です。
明日はそんなテンセントを投資対象として考えてみようと思います。
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投資対象としての、考察です。
中国の電子支払いアプリを比較しました。