僕は、個人向け国債を買ったことがあります。
ガチで、「財テク」のためでした。
資産運用している人で、国債に手を出す人は少ないと思いますが、なにかの参考になるかもしれませんので、私の経験を書き留めておきます。
僕が購入したのは2013年11月発行、利率は0.10%、償還期限は2年の個人向け国債でした。
投入金額は300万円。スズメの涙にも満たない金利には、容赦なく20%の課税もされます。
今は復興特別所得税が加わり、20.315%ですね。中途換金した場合には、利子に合わせて、小額ながらペネルティまで発生します。
近年は固定2年ものは発行されておらず、固定3年、固定5年、それと変動10年が発行されています。
どうしても個人向け国債を保有しなければならない、特別な事情があれば、変動10年ものがいいでしょう。
記事執筆時点の国債金利は下限の0.05%なので、これ以上は落ちようがないからです。
僕からのアドバイスを、申し上げます。
買わないこと!
保有している人は、ペナルティを払ってでも解約すること!
安全な円建て資産を保有する必要があれば、ひょっとしたら、選択肢になるのかもしれません。
それでも、流動性を考えれば、預金保障制度内の1000万円までは普通預金、それ以上なら金融機関を分散させるか、全額保護の決済用預金(無利息口座)で充分です。
100万円預けていたって、毎年当たり500円ももらえませんよ。
しかも受け取れるのは数年後です。
同じ500円なら、今すぐ文庫本でも買って知識を深めたり、交通代にして友だちに会いに行ったりしたほうが、よっぽど人生の役に立つでしょう。
僕が買った理由は、日本で生活しているのだから、絶対に減らない日本円金融資産にも資金を入れておこう、みたいな、フワフワした感じだったような気がします。
人生においても、投資においても、自分の重要な「時間」を浪費にした買い物でした。
投資とは、「資金」に「時間」を与える行為です。
限られた人生において、与えられた時間を、上手に活用したいものですね。