ユニオンペイ(China Union Pay/中国銀聯)は、中国の銀行カード連合組織です。
中国を中心に、デビットシステムとクレジットカードのブランドを構築しています。
中国からの訪日客が、たくさん買い物をしてくれているので、その存在は日本でもおなじみですね。
12月11日、ユニオンペイが決済アプリに進出しました。サービス名は「クイックペイ(Quick Pay/銀聯雲閃付)」です。
中国の電子決済市場は、テンセントの「微信支付(WeChat Pay)」とアリババ系の「アリペイ(Alipay/支付宝)」の独壇場です。
ユニオンペイの「クイックペイ」は、支払い機能に加えて、口座の管理や決済、開設までカバーできる利便性を、消費者に訴求するそうです。
安全性がより高いことも、強みだとされています。既存サービスでリスク保障を培ってきました。
ただし、僕の周囲にいる中国の友人たちは、既存の2大電子決済サービスの安全性に、疑問を感じていないようです。
「クイックペイ」の名前自体は新しいものではなく、今までもNFCによる支払いサービスとして存在していました。
スリッドや差込み式のスキャンでなく、支払い端末の上におくだけでカードが認識され、支払いができるサービスです。
便利ではありますが、利用者拡大や維持にはつながらず、現在の「微信支付」や「アリペイ」の台頭を許しています。
新しい「クイックペイ」が中国人に受け入れられるのか、今後の勢力分布に注視しましょう。
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中国人の個人情報に対する考え方は、世界と一線を画しています。