アメリカでは、ネットで購入した商品に不具合があった場合、交換品を送ってくれるそうです。
当初の配送品も、そのまま消費者の手元に残ります。
それでいいのか?と思ってしまいますが、回収したり、故障内容を確認したりするよりも、効率的だからだそうです。
合理的に考えるアメリカを、象徴するエピソードですね。
でも、それってゴミを生み出す行為でもあります。ゴミを生み出すなら、ゴミを処理する行為も必要です。
そこで、アメリカのゴミ処理事業会社で、規模第1位のウェイストマネジメント(Waste Management/WM)について考えてみます。
ウェイストマネジメント(以下、WM) はゴミの収集、移送、埋め立て、リサイクルに至るまで、ゴミ処理の全工程を請け負う、アメリカの会社です。
顧客は一般家庭から企業、さらには政府機関までと幅広く、他社ゴミ処理会社からも業務を依頼されています。
WMに次ぐ業界第2位はRepublic Services(RSG)で、売上高規模はWMの70%ほどです。
収集、移送、埋め立て、リサイクル。
どの業務も、規模が大きいほど効率化が図りやすそうです。特別な理由がなければ、この業界への投資は業界第1位のWMでいいと思います。
WMの財務状況は好調です。CFは増え続けており、売上も拡大傾向です。生活に不可欠なサービスですので、急に需要が落ち込むことはないでしょう。
逆の側面をとらえると、短期的に売り上げが爆発することもありません。刺激的な投資をしたい人には、退屈すぎるかもしれません。
配当が2%出ていますので、長期間保有して、株価が上がるのを気長に待ち続けるのがよさそうです。株価を見てみても、直近5年間上がり続けています。
僕は60株(US$5,000-ほど)を保有しており、今後の買い増しも検討しています。
投資している理由は、ゴミ処理に需要があるからだけではありません。WMがリサイクルに真剣に取り組んでいる企業だからです。
ゴミの流れの最終地点にいるため、リサイクルにおいてWMの役割は重要です。出口業者がリサイクルに取り組むことで、確実に資源が再利用されます。
WMはゴミの選別技術を培っており、利用者は、資源ゴミを回収箱に入れてさえおけば、WMが分別してくれるとのことです。
引用:Residential Recycling Services. Electronics, Plastics, Cardboard & Metals.
分別の手間が省ければ、利用者は便利ですし、WMもより多くの資源ゴミを回収できますね。
ゴミの分別ができず、自宅をゴミ屋敷にしてしまう「ゴミ難民」問題も発生しません。
WMはリサイクル量や二酸化炭素の排出量などに自社目標を掲げて、Fact Sheetとしてホームページで進捗状況を公表しています。
引用:Waste Management - Fact Sheets
地球の資源は限られています。
素敵な環境を、自分の子どもたちにも残したいので、WMの取り組みに、投資することで参加しようと思います。