生活保護費の支給が引き下げられるそうです。歓迎する人、怒っている人、意見が分かれていますね。
制度の利用者は働かずにお金をもらうわけですから、サラリーマンの僕からすると、あれ?って思うことはあります。
でも、実情が分からない。
ということで、生活保護について書かれた本を探していたら、評判のいいマンガがありました。
過労、失業、うつ病、介護、老後破綻、ひとしきりのロールモデルを知ることができます。
感想を書いておきます。大丈夫です、ネタバレはないです。

助け合いたい~老後破綻の親、過労死ラインの子~(書籍扱いコミックス)
- 作者: さいきまこ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2017/10/16
- メディア: コミック
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2つの重要なメッセージを受け取りました。
ごく親しい人が保護を受けるような状況にあっても、無理な援助はしない
分け合えば喜びは倍に 苦しみは半分になるというけれど 困窮というくるしみは分け合うと倍加する (本文より)
困窮が近親者のあいだで連鎖してはいけません。「扶養義務」は夫婦間、中学生以下を除き、強い効力を発揮しないのです。
金銭的な援助や介護でなくても、会いに行って話し相手になるなど、できることはあるはずです。
生活に困らないように、防御力を高めておく
本の登場人物に突っ込んでも仕方ありませんが、社会保障制度を利用していなさすぎます。ほかにも対処方法あったのではと思ってしまいました。
日本は社会保障が整っており、セーフティネットが張り巡らされています。
ただし、自治体は積極的に利用を促したりはしてくれません。きちんと制度を把握し、概要を理解しておくことが重要です。
追い詰められてからでは、遅すぎます。正しい行動を選択するためには、精神的な余裕が必要なのです。
まだ大丈夫だと思っているうちに情報を仕入れておきましょう。
結局のところ、当初の目的である「生活保護の全体像」は分かりませんでしたが、“社会的弱者”の目線で人生を考える、いいきっかけになったのでした。
よろしければ、こちらもどうぞ。
余裕のある今だからこそ、どうぞ。困っている人は、すぐにどうぞ。