株式投資には諸々の戦略が存在し、代表的なものは、成長株(グロース株)投資と、割安株(バリュー株)投資に2分されます。
市場では、巨大IT企業を筆頭に、成長企業の株が元気です。僕のポートフォリオでは、成長株投資の比率は3割に届きませんので、比率を上げたくて仕方がない。
保有していたAmazonは、2017年10月に売却し、それからわずか4ヶ月の間に50%も値上がりしているのです。むー。
こんな相場だからこそ、地に足をつけた投資が必要です。長期投資のバイブルとの呼び声高い、シーゲル博士の「株式投資の未来」を読み直しました。
成長株に目を奪われることなく、配当が安定している株式を適正な株価で買うことが、本書の骨子です。

- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: 単行本
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僕は、シーゲル博士の理論を完全には信用してはおらず、保有株式を使用して、成長株投資と比較検証しています。
運用成績は、毎週の投資状況として、このブログで公表しています。
皆さんの参考になれば嬉しいです。自分の資金を使ってまで検証するような愚かものは、僕だけで充分でしょう。
短期的な勝った負けたを論じるのは無粋ですが、言っておきます。シーゲル博士、馬乗りでボッコボコ。
投資で資産を築くためには、不定期に発生する暴落に耐え、市場に生き残り続けることが求められます。いつか、本書の内容を実践していることが報われるはずです。
僕の理解のために、本書の内容を、5回に分けて、書き出してみました。
強気相場に気を緩め、成長系企業へ積極的な投資をしたくなったときは、いつでも読み直して、自分を戒めるのです。
第1部 「成長の罠」を暴く
成長が期待される企業の銘柄は、儲かりません。
第2部 過大評価される成長株
株価が絶好調な銘柄に対して、どう対処したらいいのでしょう。
第3部 株主価値の源泉
投資家のリターンにとって、配当がいかに重要かについてです。
第4部 高齢化をめぐる危機と世界経済の力学シフト
富裕層が高齢化して金融商品を売却し始めると、株価は下がるのでしょうか?
第5部 ポートフォリオ戦略(3月6日アップ予定)
結局のところ、どのような銘柄を保有すればいいのでしょう?