億万長者物語

30歳100万円から運用を始め、37歳現在、資産額5,200万円。経済的自由を目指して、まだまだ頑張ります!


「だから、居場所が欲しかった」を読んだ

僕が高校生のころ、猿岩石がヒッチハイクでユーラシア大陸を横断して、ちょっとした社会現象になりました。

 

その後、大学生になった僕は、アルバイトで稼いだお金を握りしめ、バックパックの真似事をしていたものです。

 

そのころの定番は、タイのバンコクです。航空券が安く、物価も安い。英語も通じるし、街が近代化しきっていなかったため、手ごろに旅人気分を味わえました。

 

キラキラした瞳の大学生を待ち受けるのは、南国の気候と、タイ人の熱気、そして、安宿街のカオサンロードにたむろする、日本人の「世捨て人」たちです。

 

書くのも申し訳ないですが、世界を見てやろう!なんて希望に満ちて日本を飛び出した大学生にとっては、絶対近寄ってはいけないと思わせる、人生イケテイナイ感が彼らにこびり付いていました。

 

そんな彼ら(だと思われる人物)に焦点を当てたるポタージュを読みました。他人事とは思えない恐怖を感じたので、感想を書いておきます。 

 

だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人

だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人

 

  

筆者は、バンコクのコールセンターで働く日本人を取材し、本書を書き上げています。

 

タイには日本向けのコールセンターが多く設置されています。日本よりも最低賃金が安く、さらに投資奨励恩典が付与されているため、タイでの日本人最低賃金も適用されず、安く運営できるためです。

 

つまり、タイのコールセンターで働く日本人の給料は、ほかの現地採用日本人よりも低いのです。

 

安い給料で働くなら、日本でアルバイトしておけばいいじゃん、と思いましたか? 僕だって、そう思います。

 

でも、そこに集まる人たちもいるのです。

 

社会人経験がなくて、日本の普通の会社では働けない。アルバイトをしようにも、年齢がいっていて人目が気になってしまう。

 

それと比べると、タイのコールセンターで働いていた方が、気楽だしってことだそうです。

 

本書には、歯の治療費を捻出できずに、抜歯せざるをえなくなった人、お金で連れ出した男性の子供を妊娠して出産し、人生に困っちゃう人などが出てきます。

 

筆者は、こういった困窮者を日本社会の責任であるかのように単純にまとめるメディアに、疑問を投げかけています。

 

就職活動をせずに非正規労働者になったり、海岸で困窮することは自分の選択です。同じような苦境に立たされながらも、頑張りぬいた人たちもいるのです。

 

まったくもって、正論です。

 

本書に出てくる人は、海外に出て行っている時点で主体性があります。現状が嫌なら、違う方向性に行動力を発揮すればいいのです。

 

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読みながら、なんだか怖いなーと思ったのは、僕だって、いつでも「世捨て人」になっちゃうなと考えたからです。

 

「世捨て人」を卑下しているわけではありませんよ。ただし、僕の価値観とは合わないということです。

 

僕は、サラリーマンが退屈でしょうがありません。日々、辞めるタイミングを探っています。独立してやろう! そのために勉強しよう! と、今は思っていますが、人間は怠惰な方向に流れがちです。

 

僕は、特にそうです。

 

バンコクのコールセンターでゆっくり働いて、気楽に生きようと考え始めても、不思議ではありません。そして、そう思ってしまいかねないことに、震えています。

 

安定した職があってよかった! 運用で資産が積み上がっていてよかった! まともな人と結婚出来ていてよかった! と、痛切に思ったのでした。

 

普通の毎日に感謝できる1冊です。日々が刺激的って意味では、「世捨て人」たちのほうが人生を楽しんでいるのかもしれませんけどね。