株価の分析なんかクソの役にも立たないから、黙って市場指数型のETFを保有しておきなさいという、元も子もない学説があります。
そんなことを言い出したら株式投資が退屈極まりなくなるので、僕はPERを判断基準に取り入れ、株価が適正かを判断しています。
儲かれば退屈でも我慢するのですが、ここ数年は、高PER株式の運用成績が優秀なんですよね。
PERとは
Price Earnings Ratioの略称で和訳は株価収益率。株価と企業の収益力を比較することによって株式の投資価値を判断する際に利用される尺度。
PERの算出方法
PER = 時価総額 / 純利益
または = 株価/ EPS (1株あたりの利益)
PERが10倍であれば、時価総額に相当する利益を稼ぎ出すのに10年かかるということです。PERが低ければ低いほど、割安ということですね。
PERが低すぎる場合は、投資家に期待されていないということですから、相応の注意が必要です。
20倍くらいが適当だと言われますが、絶対的な“買い”基準はなく、業界によって平均値が違います。ハイテクセクターのように、成長している業界は高くなりがちです。
PERは、株価サイトに掲載されていることが多く、自分で計算しなくても、簡単に使用できることも魅力です。
アメリカYahoo! Financeに掲示がない? Summaryの“PE Ratio”ってのが、そうです。僕は1年ほど気づかず、自分で算出しており、結構面倒でした。
PERが高い銘柄は割高なので敬遠したいところですが、人気株だということでもあるので、株価が吊り上りやすい側面もあります。グロース投資の考え方ですね。
僕は、PERの低い銘柄を選ぶようにしています。
伝統ある高配当株に絞っても、PERの低い銘柄は結構あります。AT&Tは7.3倍だし、ファイザー(Pfizer)は9.96倍です。日本の商社銘柄もいいですね。
低PER株は値動き変動幅が小さく、リラックスした保有ができると言われています。
本当にそうなのでしょうか。最近の下落局面では、ディフェンシブな安定系株式の落ち込みが激しく、どうにも信用できません。
PERが100倍を超えると加熱水準です。
アマゾンのPERは250倍もあり、利益が変わらなければ、投資の回収に250年もかかちゃいます。それだけ、投資家が期待しているということです。
南米のEコマース企業、メルカドリブレはPERが1,000倍を越していて、超割高銘柄です。そんなの、買うやつの気が知れないぜって思いますよね?
僕の個別株保有額第1位です。どう考えても危険水域なのですが、ハラハラ感がたまらない。
今のところ、リターンは優秀ですが、落ちたときのダメージは脱腸するレベルでしょうね。ジェットコースターから降りるタイミングが難しいのが高PER株投資の悩みです。
株価の予測は難しいですね。
株価の分析なんかクソの役にも立たないから、黙って市場指数型ETFを保有しておこうかな。