子どもたちの夏休みが近づいています。
羨ましい。
僕は半永久的夏休み(退職)を目指し、日々の修行(出勤)に耐えています。
僕の夏休みに家計の状況次第で労働収入が必要になるように、子どもたちにも障壁は存在します。
「夏休みの友」という、仲良くなれそうもないアイツです。
来週からの夏休みに備え、長男にはあらかじめ進研ゼミを終わらせておくように伝えました。
小学校初めての夏休みなので、ペース配分を助言するのは親の務めです。
我が家のテーマは「7月に終わらせる」。
自分の子ども時代の反省を子どもには引き継がせない作戦です。
「30歳代で雇われ仕事は終わらせる」につながるテーマでもあります。
季節は過ぎてしまいましたが、七夕についての記述がありました。
働き者の織姫は神様から伴侶を送られます。こちらも働き者の、彦星です。
意気投合した2人は仕事もせずに遊び惚け、怒った神様によって天の川で引き裂かれてしまいます。
それからは心を入れ替えて真面目に働き続けたため、1年に一度だけ天の川を渡って会いに行くことができるようになったのです。めでたしめでたし。
・・・恐ろしいな。社畜精神がおとぎ話にまで織り込まれいる。
清貧神話の刷り込みは幼少時代から始まるので油断はできません。
進研ゼミでは、1日しか会えない織姫と彦星の会話を考える問題が出されていました。ロマンティックですね。
長男がなにやら書き入れています。
「はじめまして」「はじめまして」
お互いの関係性がリセットされとるやないか。
あかんよ長男。もう少しあるでしょ。「会いたかったよ」とか。そんなんじゃ女子にモテないぞ。
納得したようで消しゴムで消し、書き直しています。素直でいいですね。
「はろう」「はろう」
英語やないか。織姫と彦星も、多分欧米じゃないよ。せめてニーハオにしておこう。
挨拶から入る律義さは評価できます。よし、会話を続けてみよう。
「ばいばい」
早速お別れしとるやないか。
ドライな関係性って素敵ですね。
もうね、仕事の上司だとか同僚だとか、ベタベタするのはウンザリです。
夏休みに入ったら、きっと会うことはないだろうに。
毎日初対面のような距離感で仕事をする。逆説的に、これが何年も関係を継続させる秘訣なのかもしれません。
それでは今週も頑張りましょう。