億万長者物語

30歳100万円から運用を始め、39歳現在、資産額6,900万円。経済的自由を目指して、まだまだ頑張ります!


休暇中の勤務待機

 

毎年、最終出勤日にはフロアでビールが振舞われる。

 

発泡酒ではないものの、プレミア系でもない。

 

業績は好調なはずだろ。利益は内部に留保されるばかりだ。

 

同僚は街に繰り出していくが、僕は社内に残った。

 

年明け、本部長が経営陣にプレゼンする資料を直しているのだ。

 

修正の回数は30回を超えている。

 

直近の上司と意見を出し合い資料を用意したが、その上司からダメ出しを受けた。

 

何度も何度も何度も何度も。

 

毎回ダメ出しの内容は違う。一周して違う方向に進んでいたりする。

 

終わらないダメ出し、先の見えない資料作成に危機的な精神ダメージを被る。

 

プレゼン期限を鑑みて無理やり本部長に提出したのが、5日前。

 

資料内容は根本から覆された。

 

予想通りじゃねえか。

 

だから、さっさとプレゼン責任者に資料を見てもらえばよかったのに。

 

僕たちが右往左往した日々はなんだったんだ。

 

本部長への説明の席、無限ダメ出しを繰り出した上司の上司は作り笑いでやり過ごすのみ。

 

あなたの役割って、なんなんですか。

 

 

 

大急ぎで作り直して、今日、再提出。

 

詳細な指示は出たものの資料方向の修正はなく、最後の手直しを加えてメールで提出することになった。

 

ほろ酔い気分の上司と資料を直す。

 

静かになったフロアにキーボードの音と、缶ビールの残り香が漂う。

 

内容をシンプルに省略し、文言もストレートなものに変更する。

 

作り込んだ資料の8割は無駄になった。僕の時間も、人生も。

 

ビルが閉まる時間までには余裕を残し、メールを送信。

 

部長の携帯にテキストメッセージで提出を報告して今年の業務終了。

 

お疲れ、僕。あとは野となれ山となれ。

 

近所で催されている会社の飲み会は盛り上がっているらしいが、家路に急ぐ。

 

一刻も早く解放されたい。

 

PCの電源を落とし、バッグに荷物を詰め込む。

 

上司に声をかけ、アルコールの酔いが残るフロアから退出。

 

やっと僕の時間が始まる。

 

ドアを開けた、まさにその時、上司が声を荒げた。

 

あれっ!? PC置きっぱなしになっているけど、持って帰るよね?

 

持って帰るわけがない。

 

年末休暇、1秒たりとも業務のことを考えるつもりはないのです。

 

でもさー、本部長から資料修正のコメントがくるかもしれないよ?

 

そんなもん、本部長が自分で直せ。子どもじゃないんだから。

 

正気の沙汰とは思えないやり取りを繰り返し、提出資料のデータを持ち帰ることにした。

 

データ管理上そちらのほうが問題な気がするが、本部長への過剰な気配りを優先する上司には何を言っても響かない。

 

緊急事態が発生したら、自宅PCで修正することで折り合った。

 

俺も出来る限りサポートするよ。会社携帯にはいつでも出られるようにしておくように。

 

はーい。

 

会社をあとにし、会社携帯の電源オフ。

 

僕の年末年始休暇が始まった。

 

 

 

休暇は休むものです。

 

会社からの電話に出られるようにしていたら、それって勤務中。

 

車のアイドリング状態。

 

アイドリングしている車内でお酒飲んでいたら、警察に怒られるでしょ。

 

同じように、休みの日に休んでいなかったら怒られます。

 

僕の中の僕に。

 

誰が何と言おうと、休暇は休みましょう。

 

休み明け? 

 

大丈夫。

 

誰かが何とかしておいてくれる。

 

サラリーマンは組織で動いているのです。

 

僕がやらなくても上司がやる。頼んだよ、やっておいて。

 

今年も1年間、お疲れ様でした。

 

お休みを全力で満喫しましょう。