定期的に投資本を読んでいます。
我が家のポートフォリオは固まりつつ、投資指針にブレもありませんが、慢心は失敗を生みます。
投資の失敗って、豊かな人生を直撃するからね。
こわいこわい。
自戒の念を込めて、知識を更新しました。
執筆はウェルスナビ創始者の柴山和久氏です。
AIを利用する方法も含め、資産運用について説明されています。
本書の核心は、「長期・積立・分散」です。
長期については、よく分かります。
富は増え続け、資本はそれを上回るリターンをもたらします。
ピケティ教授の「r>g」ですね。
10年以上の長期に渡って世界中の株式を保有しておけば、まぁ増えるだろうという理論です。
短期での利益を求めるのは手数料と税金ばかり発生してしまうので、押し並べてマイナスに陥ります。
積立についても、大丈夫。
一括で初期投資すればリターンの期待値は最大になりますが、精神的なダメージが計り知れません。
狼狽して市場から退出してしまったら、長期投資を望むべくもない。
定期的に資本を投下すると安定して投資額が増えるので、精神の安定につながります。
収入や配当を再投下することで資産の増殖スピードを加速させることができるので、資産運用のどのステージにいても積立を継続することが重要です。
分からなかったのは、分散についてです。
分散することで、リスクを軽減できることは理解できます。
株式と合わせて、債券、またはゴールドなどの安定資産を保有しておけば、互いの値動きを吸収します。
株価と逆方向に変動することが多いためです。
本書によれば、分散投資を行っても期待リターンは毀損されないそうです。
ここが理解できない。
株式、特に米国株式の期待リターンが金融市場のなかで最も高いということが、僕の理解です。
ほかの金融商品と混ぜると、リスクは減るかもしれないけれど、リターンは下がるんじゃないのか。
僕のポートフォリオには、アルゼンチンのメルカドリブレとインドのインフォシスが組み込まれていて、とくにメルカドリブレは高い伸びを達成しています。
でも、これって、たまたまでしょ? 地域分散の効果だったのか。
うーん、分からん。
納得も出来ないし、反論もできない。
まだまだ知識が不足していることを痛感しました。
本書で最も感銘を受けたのは最終章、お金から自由になることについてです。
2年分の蓄えがあったら、本当にやりたいことを叶えていけるらしい。
実際に筆者は財務省を辞職し、生活費が残り2ヵ月までに追い詰められつつマッキンゼーに就職、それから起業しています。
恵まれた境遇を捨てて次のステージへと進んだのは、本当にやりたいことを実現させるためだったそうです。
なんて立派なんだ。
我が家には幸運にも生活費2年分の資産はあるけれど、何も達成できていません。
扶養する子どもたちがいることは理由になりません。彼も同じように、家族を抱えながら挑戦したんだ。
経済的な自由を獲得したら、僕はなにを叶えたいのだろう。
退屈に繰り返される賃金労働の日々から脱却することはもちろんですが、さらにその先についても考え始めようと思います。