本書は数年前のベストセラーです。
当時は書店に平積みでした。
理由は覚えていませんが、僕は読まず。そのまま忘れていました。
先日図書館で見かけたので手に取ってみると、内容がシンプルで面白そうです。
貸出してもらったので、感想を書いておきます。
本書ではおカネにまつわる選択肢が列挙され、どちらが資産形成に有利かが説明されます。
クレジットカードを持つなら、2枚?4枚?
こんな具合です。
ちなみに、クレジットカードは2枚のほうがおカネが貯まるそうです。
理由はキャッシング枠が分割されて返済が滞る危険性を抑えられるから。
・・・。
なにそれ。
使用状況の管理がしやすいことが理由だったら納得できるけど、キャッシング枠を利用している時点でおカネは貯まらないよ。
1枚ではなくて2枚必要な理由も悲惨です。
失くしたときに困るから。
失くしちゃダメ!!
掛け捨ての生命保険と終身保険だったら、終身保険のほうが有利です。
掛け捨て保険は出費だけれど、終身保険は金融商品になりえます。
・・・。
金融商品としての終身保険は、リターンが低すぎて検討の余地がないよ。
保険については苦い経験があるのです。
長財布と二つ折り財布だったら、長財布です。
おカネは大事ですからね。折ってはいけません。
丁寧に迎え入れることでおカネが貯まっていくのです。
・・・。
筆者はメガバンク銀行の支店長を経験しており、自身も6棟の物件オーナーです。
当然、金融リテラシーは高いのだと思います。
でも、ベストセラー本のためには、こんな内容じゃなきゃいけないのか。
我が家は資産形成が順調に進行しており、運にも助けられ準富裕層に達することができました。
専門書を読んで勉強を継続し、資産運用ブログに目を通して見識を増やす毎日です。
彼らはおカネを貯めるために長財布にしないし金融商品として終身保険を検討することもない。
利率が高いキャッシングを利用するなんてもってのほかです。
ホント、気をつけよう。
なんというか、一般といえばいいのか、大衆といえばいいのか。
同僚や親族と話しているときに、億万長者物語と同じテンションで話しをしても理解されることはありません。
尖った話題には要注意。
低金利で銀行から最大限の融資を引き出し、返済は先延ばしにしてレバレッジを活かして運用益を稼ぐ方法を説明したら心配されちゃう。
僕の金融リテラシーが高いとは思いませんが、一般的な理解とは異なっていることが分かったので、日常での発言には留意しようと思ったのでした。