本を読むときには徹底的に手を出すようにしています。
広さも深さも。
料理本を複数保有しているし、水泳の専門誌にも目を通します。
金融関連の書籍も読むし、美しい文体についても学習の最中です。
外出の際には小説を持ち歩きます。今はハーマン・メルヴィルにハマっている。
どこに向かっているんだろう、僕。
方向性を気にしてはいけません。
情報のインプットに制限は禁物です。
長い人生、大抵どこかで繋がる。
出雲がテーマの美術展覧会に誘われて、昔調べた古事記と日本書紀の知識が役に立ったりね。
だけど、やみくもに読みまくっているだけだと、進んでいる方向に不安を覚えるときがあります。
プールに突き落とせば泳げるようにはなるけれど、速く泳ぐことはできないってこと。
・・・伝わっていますか?
定期的に読書本を読むようにしています。
正しく本を読むための技術。
ひたすら本を読んで満足しているのは、昭和の体育会系部活動と変わりません。
僕が必要なのは、世の中で戦っていくための技術です。
誰と戦うんだ?
まあいいや。
適切な技術を習得し、正しい知識を身に着けるのです。
本書では読む意義と方法が記されます。
著者は佐藤優氏。
著作を数冊読んでいますが、いつも知的欲求心が高さに驚かされます。
知識への貪欲さが気持ちいい。
読書時間として1日に4時間ほど確保しているそうです。
本を読むときには5分ほどで目を通し、有益な本は30分ほどで速読してノートに内容をまとめる。
仕事に直結する本は3度読み、内容の1割ぐらいを重要箇所としてまとめてノートに書き写す。
かなり骨の折れる作業です。
知識人って、こういうことをしているから知識があるんだね。
池上彰氏も同様ですが、頭のいい人って、とんでもない量の知識をインプットしています。
佐藤氏も池上氏も、10紙以上の新聞に目を通していると読んだことがある。
そんなこと、時間を持て余して図書館に通っているリタイヤ後の老人にしかできません。
佐藤氏は外交官としての経歴が長く、毎日1万字ほど書いていたそうです。
僕の記事が大体1,000字ほどです。
なんとか絞り出して、1,000字。
アウトプットの質を決めるのは、良質なインプットです。
専門的な知識を収集し、疲れてきたら古典や小説を読む。
ほほう。僕の読書と一緒だね。
僕の本の取り方はあながち悪くないようです。
マンガも有益らしい。
では、僕と佐藤氏のようなインテリジェンスを分けるものはなんなんだろう。
・・・。
インテリジェンス。
佐藤氏って「インテリジェンス」ってよく言うけれど、何のことなんだろうね。
インテリジェンスの世界では、とか、インテリジェンスではない人も、とか。
本書にも頻出します。
よし、インテリジェンスについて調べてみよう。
そして手書きノートにまとめるんだ。
こうような目的意識を持った知識の収集がインテリジェンスの世界へと誘ってくれるのです。