本屋を覗いて話題本をチェックするようにしています。
素直に生きていると、世間とズレが生じてしまいますからね。
社会の流行を取り込み、周りの感性に追い付くのです。
米国株に全力で投資し、会社を辞めるために日々努力。
サラリーマンの否定。あんなの人生の浪費に過ぎない。
そんなこと思っているやつ、みんなと同じ方向には進めないでしょ。
僕だって、自分のことをヤバいやつだと思います。
自分だってサラリーマンなのに。
特殊だと自己認識できているうちはまともだと聞いたことがあるから、まだ大丈夫なのでしょう。
自分が普通だと思い始めたら、いよいよレッドゾーンです。
世間から外れたって構わないけどね。
毎日同じ仕事を繰り返し、大した価値を生み出していないことに疑問を抱かない。
そっちのほうがヤバいだろ。
神経がまともなら生きる屍になりつつあることを焦ります。
・・・。
感性が正常だと思い始めたら、おかしな人生へ一直線。
話題の「多分そいつ、今ごろパフェとか食っているよ」を読んで、感覚を通常値に近づける試みを行いました。
本書が書籍化されたのは、ツイッターでのマンガ投稿が話題になったことがキッカケだそうです。
今っぽくていいですね。
イラストの猫が愛らしく、キャッチーな題名が秀逸です。
テーマは、周囲のことを気にし過ぎるなということ。
一冊を通じて、同じメッセージを送り続けています。
既読スルーを気にするな。
合わない人は動物や野菜だと思おう。
威張っている上司なんて、偉いのは会社のなかだけだよ。
その通りだ。
周囲のことを気にしすぎちゃいかん。
他人は自分じゃないんだから、思うようとおりには進まないよ。
驚くのは、この本が売れているということです。
皆、そんなに気疲れしているのか。
大丈夫?
僕はあんまり、というか一切疲れていないけれど、相手に気を遣わせているのではないだろうか。
そうだとしたら、面目ないですね。
思うに、期待しすぎる人が多すぎるのです。
怒ったり、泣いたり、共感したり。
そして、自分の行動になにかしらの反応が戻ってくることを期待している。
ないですよ、そんなもん。
暇じゃないからね。
自分のことに精一杯なのです。
他人のために喜んだり考えたり思い悩んだりしない。
ちなみに僕は、かなり周囲には気を配っているほうだと思います。
エレベーターの開ボタンを押してあげるし、目が合ったら会釈するし、髪を切ってきたら褒める。
それでも、1分後には大抵何も覚えていない。
とても怒られても、悩みを相談されても、意識に残っているのは1時間が限度。
自分が怒っているときも同じ。
そんなもんです。
周囲のことを気にしすぎても、幸せにはなれません。
幸せを感じることができるのは、自分だけなのです。
いいね。名言だね。
周囲のことを気にしないためにも、世間の話題を知っておくことは重要です。
くだらなさに呆れて、自分の道を堂々と進めるようになる。
本書が伝える通り、周囲が気にかけてくれることはありません。
少なくとも、期待しているほどには。
自分のことは自分で責任を持ち、大事な人生を歩んでいこうと思ったのでした。