僕がサラリーマンを辞めたい理由の1つに、小さくまとまってしまうということがあります。
どうせ僕なんて。
上司には細かいダメ出しを受け、部長からは始めからのやり直しを受け、役員説明では方向性の変更を命じられる。
やっと本部提出まで辿り着いても参考程度に留められ、とくに対策は行われない。
もういいよ。
その通りに遂行するよ。
やっておくから好き勝手に言ってくれ。
サラリーマン生活が長くなり、卑屈になっています。
あかんあかん。
あかん。
そんなんじゃ、子どもが誇れるお父さんになれない。
サラリーマン生活にすり減った自分自身を取り戻そうと、「マインドセット」を読みました。
人の個人差は変えようがないという主張があります。
反対に、教育や訓練次第で改善できるという考え方もあります。
どちらも正しくないらしいです。
生まれと育ち。遺伝子と環境。
両方が影響を及ぼしながら人間は成長していく。
重要なのは、真実ではなく、その影響です。
どちらの説を信じるかによって、人生が大きく変わっていく。
自分の能力が固定的で変わらないと信じている「硬直マインドセット」の人は、自分の優秀さを示そうとやっきになります。
間違えたり失敗することには臆病。
欠陥の露呈は、自己の否定なのです。
人間の資質は努力で伸ばすことができると信じている「しなやかマインドセット」の人は、適切な指摘を受けることに重点を置きます。
どのように障害に立ち向かうか。全力を尽くして何をするか。自分を伸ばすためにどのような方法を取るか。
欠点の発見は、更なる成長の糧となるのです。
「硬直マインドセット」では、つまづいたら失敗。
「しなやかマインドセット」では、成長できなければ失敗。
「硬直マインドセット」では、賢さを証明出来たら成功。
「しなやかマインドセット」では、新しいことを学べたら成功。
どちらも真実として正しくないのであれば、どちらを信じるかはその人次第。
僕は、成長し続ける人生がいいな。
「硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」は、生活のすべてに影響を及ぼします。
例えば、人間関係。
硬直マインドセットだったら、欠点が見つかった時点で理想の相手ではなくなってしまうけど、しなやかマインドセットだと分かり合い乗り越えていく対象となる。
妻はしなやかマインドセットだな。じゃないと、僕に付き合いきれない。
サラリーマン生活。
硬直マインドセットだったら失敗はダメ社員の烙印と同義ですが、しなやかマインドセットでは将来のために成長すればいいだけのことに過ぎません。
僕の上司、間違いなく硬直マインドセット。いつも評価ばっかりしている。
僕、この本、買います。
図書館で借りて読んだけど、これは良書だ。いつも手元に置いておきたい。
挑戦しようという意欲に溢れてきました。
諦めることなんてないぞ。
僕にも達成できることはある。
というか、出来ると思うから出来る。
・・・僕、こういうの単純なんですよね。
「しなやかマインドセット」のほうが人生が楽しくなるのは間違いないので、そのように信じてみます。
子どもがいる家庭では、教育にも注意が必要です。
能力を褒めると硬直マインドセットになりがちで、努力や成長を誉めるとしなやかマインドセットになりやすい。
どうせ僕なんて。
なんて考えている子どもを見るのは悲しいですからね。
子どもは未来に胸をときめかせるものです。
大人もね。
将来を楽しみにできない大人に魅力なんてない。
サラリーマン生活で小さくまとまりつつある人。
本書をおススメします。
「しなやかマインドセット」でいきましょう。