ラットレース - Wikipedia
働いても、働いても、一向に資産が貯まらない状態のことである。
働いても、働いても、一向に資産が貯まらない様子が、回し車の中で、クルクル回っているネズミに似ていることから定義されていると、ロバート・キヨサキが自著「金持ち父さん 貧乏父さん」の中で語っている。
僕たちサラリーマンは、ラットレースに参加しています。
僕の勤務先は優秀なホワイト企業ですが、悠々自適の生活を送れるほどの給料を獲得することは出来ません。
経営者の立場になって考えれば自明です。
成果に見合った潤沢な報酬を与えてみる。
優秀な社員であれば、30歳を待たずして金銭的に不自由しないほどの財を蓄えることができるでしょう。
そろそろ人生余裕なので、会社辞めます。今までありがとうございました!
爽やかに引退されて、徒労感に襲われることは必至。
ほどよく充実を感じる程度の給料を渡して、グズグズと会社に残ってもらうことが肝要なのです。
キレッキレの業務を遂行していた若者も、30年後には尖りのない凡庸なプレイヤーへと変貌を遂げます。
大丈夫。
次々に入社してくる活きのいい若手を、同じように生殺しにすればいい。
出世競争を勝ち残れれば破格の報酬を手に入れられるかもしれないけれど、そのときには時間という大切な資源が失われているのです。
業務もまた、ラットレースそのものです。
会社が成長していくための方向性を示唆される。
僕なりの考えをまとめて資料に落とし込む。
資料をチームで共有して完成度を高める。
上司からの添削を受けて文言や数値を加減する。
社内提起準備のために所属長に提出。表現方法の手直し。
本部提出し、曖昧な回答を頂戴する。
ここまでで1年間経過。
次年度の方向性が指し示され、資料作成をスタートさせる。
あれ?なにも変わってなくない?と思ったり思わなかったりする。
以下、繰り返す。
日々の書類作成もラットレースだし、年間単位でもラットレースです。
短期的ラットレースと中長期ラットレースのコラボレーション。
なにこれ。
社員の給料を捻出するだけの成果物は産み出し続けているけれど、それだってラットレースによる副産物のようなものです。
言ってみれば、フンみたいなもんですね。
おいおい。
僕たちはフンを提供して対価を得ているのか。
救われないな。
ラットレースがダメだとは思いません。
楽しみを見出す人もいるだろうし、気楽だと考える人もいることでしょう。
ルームランナーで汗を流すことに喜びを感じている人がいるように。
ルームランナーで走るのは、なんのためなんだろう。
速く走る練習なのかな。
健康のため?
走ることそのものに目的があるのかもしれません。
何も考えずに惰性でルームランナーで汗を流していたら、ルームランナーマニアのヤバいやつ。
盛大なる人生の暇つぶしです。
サラリーマンは、なんのために賃金労働に勤しむのか。
社会に参加するため?
おカネのため?
くるくるくるくる。
惰性でしかないのであれば、そろそろルームランナーから降りてみる時期です。
賃金労働マニアのヤバいやつになってしまう。
僕が賃金労働を続ける理由は、不安です。
大多数の人が歩む道から離脱することに不安を感じているのです。
不安だからって、永遠にルームランナーで走り続けていたら、やっぱりヤバいやつですね。
自分の目的を把握し、その道のりをきっちりと歩んでいきたいと思います。