勉強の仕方を勉強しました。
おススメ書籍を知るために本を読むような行為は好きではないのですが、自分の足元を見つめ直すことも重要です。
沢山の本を読んで、いろんな知識を獲得しているけけど、それって意味がなかったって分かったら悲しいですからね。
そもそも勉強の勉強ってしたことがありません。
大学受験の対策はしたけれど、あれは正答率を高めるためのテクニックです。
本質的ではない。
そう考えると、勉強ってまだまだブルーオーシャンです。
より効率的な勉強方法を身に付けたら、これからの人生がブーストするかもしれません。
いいね。
ワクワクするね。
読んだのはインテリジェンスの佐藤優氏推薦「勉強の哲学」。
本書は深く勉強するための指南書です。
内容を読み解いて、理解を整理してみます。
勉強とは喪失です。
僕たちは共通の環境(前提)で生活しており、コード(約束事)を共有しています。
上司から飲み会に誘われたら、とりあえずは参加したいっぽいフリをしなければならない。とかね。
約束事を表現するツールが言語であり、言語自体は自由でありながら、コードに合わせて使用されています。
言語をコードから解き放つ行為が勉強です。
勉強は新しい環境を獲得することであり、そのためには今までのコードを崩さなくてはなりません。
勉強のための思考はアイロニー、ユーモア、ナンセンスです。
アイロニーはコードを疑うこと。
ユーモアはコードの解釈を茶化すこと。
ナンセンスは自分に限った享楽を求めること。
これらの思考法を意識的に使用することで、既存の環境から距離を取れるようになっていきます。
勉強の対象を決定するときにも、この思考を行います。
現状を把握したらアイロニーで問題をあぶり出してキーワードを抽出。ユーモア連想によって幅を広げ、ナンセンスによって自分好みの専門テーマに絞る。
テーマが絞られたら勉強です。
勉強は比較の繰り返し。
比較対象をアイロニーで際限なく疑っていくと意味を喪失し、決断主義になります。
無意味だからこそ、決めたものが絶対になってしまう。
それではコードが固定されてしまい、環境から解き放たれることはありません。
比較はユーモアです。
比較を増幅させて継続していく。
その中で、ナンセンスな享楽に沿って仮の結論付けを行っていくのです。
アイロニーでコードを疑い、ユーモアでテーマを連想し、ナンセンスで享楽的に比較を中断する。
この流れを意識的に繰り返していきます。
自分に適した享楽性は、自身の人生を振り返り、自分が欲望してきた歴史を理解することで導くことができます。
専門テーマの勉強は信頼できる紙の書物で行います。
印刷物は修正が難しく慎重に作られているからです。
比較と享楽性によって選び出した入門書を読み、教科書、基本書へと進みます。
書籍を読むときには無理に納得しながら読んではいけません。
読書が完璧である必要はなく、言葉をそれ自体として吸収していきます。
既存のコードによる言語からの解放が勉強です。
新しいコードを獲得するためには、分からない言葉をそのまま受け入れる必要があるのです。
気になったことは、書き出しておきます。
自身によるアウトプットは、思考の仮固定を積み重ねることに繋がります。
どの段階においても、そりなりに勉強した状態で中断できるようにしておき、いつでも再開できるようにしておきましょう。
以上、読み解きでした。
分かりますか?
分かりませんよね?
それが重要です。
分からないことを分からないまま受け入れる。
繰り返すことで、新しいコードを獲得できるらしいです。
重要になる3つの思考法。
アイロニー、ユーモア、ナンセンス。
疑い、考え、決める、ってことでいいのかな。
それぞれを意識的に使うことがポイントです。
なんとなくやっていたら、天然なだけのおバカさんになっちゃう。
思考を継続し、コードから解き放たれようと思います。