新型コロナショックで投入した緊急買い増し資金の回収方法を検討しています。
僕は市場が10%下落する度に、S&P500連動3倍変動ETFのSPXLを500株買い続けました。
想定外の急速な反発により買い増し戦略はめでたく報われました。
しかし、なによりの成果は保有株を売らずに我慢できたことです。
株価が下がるたびに買い増しできる余裕。
資産の目減りに苦しみながらも、心のどこかで下落を祈るといういびつな精神状態が成立しました。
それがなかったらヤバかった。
共に耐え抜いた皆さんには理解してもらえると思いますが、ひたすら下がり続ける市場に居残ることがどんなに辛いか。
世界は色を失い、小鳥のさえずりは音を失った。
夜もろくに眠れず、深夜にうっかり株価を確認してしまい、発狂する。
恐ろしい1ヵ月でした。
もう2度と味わいたくない。
当時の心境はこちらです。
残念ながら、株式保有を続ける限り、大きな下落は避けられません。
数年後には確実に訪れるし、ひょっとしたら明日にも再来しちゃうかもね。
乗り越えましょう。
経済的な自由を獲得する、その境地を目指して。
買い増しで投じた資金を回収し、緊急時に発動できる資金を再確保しておこうと思います。
買い増し用に確保しておきたい資金は資産の10%なので、およそ700万円。
賃金労働で補充できた分もあるので、残り400万円分を捻出します。
売却を検討しているのは以前から保有していた個別株です。
ちょうどいい機会だから、利益が乗っていない銘柄を整頓します。
僕の保有株で利益が乗っていない銘柄は、この3つ。
ラスベガスサンズ(LVS、カジノ)
ファイザー(PFE、製薬)
インフォシス(INFY、IT)
それぞれ保有額と購入金額からの乖離です。
ラスベガスサンズ 360万円 マイナス22.2%
ファイザー 200万円 マイナス14.0%
インフォシス 220万円 マイナス10.3%
ラスベガスサンズはこれからの上昇余地が大きいと判断しているので、保有継続。
それ以外の2銘柄を売却します。
トリガーはこちらです。
1.S&P500が3394ポイント突破する
S&P500が最高値を更新したら、2銘柄とも売却します。
3200ポイント辺りが妥当だと考えていましたが、軽々と突破してしまったので、もう少し欲張ります。
2.個別株の含み損解消
ファイザーも、インフォシスも、購入株価まで回復したら売却します。
どちらも10%以上の上昇が必要。次の決算で炸裂して欲しい。
3.2020年12月15日
今年が終わる前には売却を終わらせます。
理想は2.です。
含み損がなくなって売却出来たら最高だ。
配当金をもらった分だけ、保有を正当化できる。
だけど、しばらく値上がりしていない銘柄なので、S&P500が先に最高値を更新してしまうかもしれません。
それはそれで嬉しいです。
保有株式のほとんどは市場連動型だから、資産は増えます。
個別株で失敗することより、おカネが増えることが優先です。
12月までにどちらの条件も満たせず、やむをえない売却になったら寂しいね。
それはそれで、粛々と売り払います。
仕方がありません。
株価は誰の指図も受けない。
最悪なのは、資金回収を終えないまま次の暴落が始まること。
それだけは勘弁してくれと祈る毎日です。