子どもを叱り飛ばす機会が減ってきました。
うちの子どもたちが立派になったのではありません。
相変わらず、やらかしてくれています。
むしろ、酷くなっています。
牛乳と砂糖を混ぜてアイスクリームを作ろうとして、冷凍庫をベタベタにしたりね。
怒らなくなったのは、僕が成長したからです。
コロナを機会に家族で過ごす時間が増え、子どもに対して落ち着いた対処ができるようになってきました。
ガミガミ言ったところで、彼らには伝わっていないことが分かった。
知っていないということを知る。
メタ認識ってやつですね。
子どもを執拗に叱責しても、怒られたことにだけ集中しちゃって、叱られた理由は忘れてしまいます。
意味がありません。
僕の喉と気力の無駄遣い。
愛情をもって見守ること。
困っているときに、たまに導いてあげるぐらいの距離感がちょうどいいのです。
さすがに度が超えているときには、コテンパンに叱ります。
負けそうになったビデオゲームを途中で放り出したり、小さい子に意地悪したり。
泣いても説教は終わりません。
泣いたら許されると思われると逆効果です。
長女はそれなりに考えるところがあるようで、違う部屋に脱出して心を落ち着かせてから戻ってきます。
長男は平常です。
叱り終わったら、ケロッと違う話をし始めます。
明日の給食はメロンパンだの、次の休日には一緒にサッカーゲームをしようだの。
変わり身の速さと早さに驚かされます。
えっ? 今まで泣いていたの、なに? ちゃんと聞いていた??
その通りです。
残念ながら聞いていなかったのでしょう。
なんかしらんけど怒られているし、めっちゃ言われて悲しくなってきたから泣いただけ。
暇つぶしで妹をからかって泣かすようなカッコ悪いことをしてはいけないという、僕のアツいメッセージはまったく響いていない。
分かっていたとしても、怒られるから妹にちょっかいを出すのを止めようってくらいです。
なんてこった。
お父さんは、その背景にある人間としての尊大さを手に入れて欲しいのだよ。
子どもに期待しすぎてはいけません。
放っておくぐらいの寛容さで接するのです。
子どもだって、生きていくために悩んでいる。
逆説的に、自主性に任せておけば期待を大きく超えて育ってくれます。
そう、僕たちの株式のように。
今日や明日のことを気にするのではなく、長期視点で楽しく人生を過ごしていこうと思います。