住宅不動産市況の潮目が変わったことを感じています。
我が家では不動産を長期的に観察してきました。
趣味じゃないよ。
そんな悠長な生き方はしていません。
収益用の物件を探し続けていて、せっかくだから自分用の住居も物色しているのです。
新型コロナ騒動以来、不動産相場は冷え込んできました。
高額支出を控えたい購入者の気持ちは分かるけれど、不動産業者に話を聞いたら賃貸物件の動きも止まっているとのこと。
引っ越しと新型コロナ感染には関連性がなさそうだけど、自粛の余波は随所に及んでいるのです。
分譲で売れ残っていた1画は、そのまま売れ残ってじわじわと値を下げています。
同じ間取りのお隣さんが、買ったばかりの自分の新居より2割引きで売りに出ている。
すでに入居している購入者の心痛や、いかに。
これから安く買える人はラッキーだけれど、購入後の生活で嫌な目に遭わなければいいね。
実質経済のダメージは、これからも酷くなりそうです。
新型コロナウイルスが消滅することはないだろうし、寒い季節が巡ってきたら感染が再拡大しそうだ。
不動産価格はさらに下がる要素しかありませんが、ここにきて成約が続出しています。
ウオッチリストに入れていた中古物件は約定され、新築物件も次々に売買成立。
工事前の区画は更地のまま放置されていましたが、続々と建設が始まっています。
6月末くらいの相場が底だったのかな。
不動産価値は建物と土地によって成り立っていて、6月の中古物件価格はほとんど土地値で売りに出ていました。
僕が物色しているエリアだと中古物件が2,500万円、新築価格で3,500円ほどです。
あれあれ。
買い時を見逃してしまったのか。
僕には実体経済の最悪期を過ぎたとは思えません。
住宅需要が増える理由がないし、住居購入層の賃金労働者は来年のボーナスも厳しそうだ。
株と同じです。
価格の踊り場で急いで飛びついてはいけない。
そろそろ反発すると見せかけて、さらに落下するのです。
何度も悲しい思いをしてきました。
でも、まだ下がると思っていると、もう上がり終えていたりするんですよね。
住居は自分の好みに合致することが必要だし、安いからと言って買っちゃうようなものでもありません。
不動産価格の定点観測を続け、相場の局面をしっかりと見極めたいと思います。