今年の春キャベツは高価でした。
1玉300円ほど。
高っ。
牛丼が食べれます。
キャベツの入っていない焼きそばは許容できないので、意を決して購入していました。
美味しいけれど悔しい。
少ししょっぱいのは涙のせいか。
しばらく経ったら値を落としていました。
1玉108円。
それだよ。
それでこそ気楽に楽しめます。
塩昆布ともみ込んで、即席浅漬けを味わいました。
千切りにして、かつ丼に敷いてみたり。
シャキシャキの触感が爽快で、強い甘味が旨味を引き立てるのです。
今年はタマネギも豊作でした。
ネットで買って、298円。
丸々と太った新タマネギがゴロゴロゴロ~。
しっかり水分を含んでおり、包丁を入れると繊維の奥から滲み出てきます。
水に晒して辛味を抜いて、鰹節と醤油だけで美味しい。
今年は採れ過ぎたようで、出荷されない新タマネギが農場で放棄されていたそうです。
なんともったいない。
荒く刻んで掻き揚げにしたら、ご飯を何杯でも食べられます。
ビールをケースで買ってきても足りなくなるほどです。
安いものは美味しいです。
食材の旬は収穫期。
市場に安価に出回っているということは、豊作に恵まれて美味しいことの証左です。
旬からずれていたり、不作だったりすると高価になります。
希少価値。
なんじゃそりゃ。
僕は珍しいものを食べたいのではありません。
太陽の光を存分に浴び、実力を発揮しきった食材を頂きたいのです。
消費者としては旬の食べ物を頂くことは至上の喜びですが、生産者の方々には気苦労が付きまといます。
採れ過ぎてしまう。
今年のタマネギのように。
タケノコは途方もない本数が生えてくるし、さっさと採らないとすぐに伸びて固くなる。
ナス科の植物も収穫が集中します。
茄子ばかり食べた幼少時代。
僅かな期間に集中して食べることになるので、未だに抵抗があります。
毎日食べても無くならない、茄子、茄子、茄子。
田舎出身の人は深くうなずいてくれると思う、この感覚。
株も農作物と同じです。
安いものはいい。
市場は美人コンクールのような側面があるから人気銘柄は高くなりがちだけれど、企業の価値とは別ものです。
ひっそりと安価に放置されている銘柄こそが、しっかり育って栄養をたっぷり含んでいる。
しかし、安いからといって飛びつくと、大変なことになります。
株は食べても無くなったりしません。
蕪とは違ってね。なんちゃって。
いつまで経っても株価が上がらずに持て余したり。
財務状況が悪化して、倒産の危機にあえぐことになるかもしれません。
食材も株価も、望んでいるものを適切に選択すること。
値段に囚われてはいけない。
高いからといって慌てて買う必要もないし、安いからと言って欲しくもないものを買う必要もない。
ミリオネアマインドね。
自分が必要とするものを選び抜き、平穏な日々を過ごしていきたいものです。