億万長者物語

30歳100万円から運用を始め、39歳現在、資産額7,100万円。経済的自由を目指して、まだまだ頑張ります!


水玉を信じる

 

極彩色に延々と繰り返されるパターン。

 

強烈に訴えかけてくるんだけど、その中身は分からない。

 

自己消滅。

 

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《フラワー・オブセッション》(草間彌生美術館ホームページより)

 

草間彌生が生み出す芸術です。

 

原色に水玉の浮いたドレスを身に纏い、目をカッと見開いて紙面を飾る。

 

レッドやピンクのオカッパ頭でいよいよヤバさ全開ですが、あれはウィッグです。

 

よかった。

 

なぜだか安心したよ。

 

自ら前衛芸術家を名乗り、存在自体が例外的。

 

大学では日本画を学び、渡米して発表の場を求めました。

 

「水玉」や「網」、柔らか素材の「ファルス(男根)」で評価を確立した草間彌生が60年代後半に選んだ表現が「ハプニング」。

 

屋外でのヌードデモや公共の場での男女の絡みです。

 

男女の絡みって、ねえ。

 

芸術は難しいです。

 

 

 

アイコニックな水玉模様は幼少期の草間彌生が見ていた景色です。

 

物体が溶解して水玉状になり部屋中、身体中、世界中を埋め尽くす幻覚に悩まされました。

 

覆いかぶさってくる水玉を見据えて描写する。

 

表現することで脅迫性障害に立ち向かったのです。

 

自らもいくつもの水玉となり消滅させました。

 

「永遠の時の無限と、空間の絶対の中に自分も、あらゆる物質も回帰し、還元してしまう」のだそうです。

 

難解だね。

 

ポップな水玉に、そんな深い意味を込めていたのか。

 

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《天空の果てに住みて》(草間彌生美術館ホームページより)

 

草間彌生は騙されません。

 

見たものを信じ、固定概念に捉われない。

 

自分の感覚を真っすぐに表現し、世界の測り方を純粋に再定義する。

 

これですよ。

 

素晴らしい。

 

幼少期の草間彌生が描写によって幻覚に立ち向かおうとするとき、母親は絵を描くことを許しませんでした。

 

絵画道具は与えられず、せっかく書いた絵は破り捨てられたり。

 

父親は放蕩を繰り返すばかりだったそうです。

 

それでも、表現し続ける。

 

自分に見える景色を。

 

自己消滅。

 

それだ。

 

社会では、疑うことの重要性を説かれます。

 

通説を疑い定義を疑う。

 

それも革新への一歩であることは間違いないけれど、疑う前に信じてみること。

 

自分の感性を、もはや自分という概念すらなくなるほどに、捉える。

 

圧倒的な創造はすでに僕たちに内包されています。