有名ブランドの体操服を使用している公立学校があるそうです。
ナイキとかFILAとか。
いいよね。
我が家の子どもたちが通う小学校では、無名メーカーの体操服が指定されています。
優れた開発力を有してわけがなく、生地はただの布です。
それなのに体操服に採用してもらえる。
指定変更の噂を聞いたことはなく、長年同じデザインを使用し続けています。
こんな旨い商売はありません。
スポーツブランドが研究を重ねて、速乾性と通気性を高めた素材を生み出しているというのに。
ユニクロだって、機能性と肌触りを兼ね備えた衣類を安価で提供してくれています。
それなのに。
必ず購入してもらえる体操服は、ただの布。
通気性は考慮されておらず、着心地は良くありません。
ただの布だからね。
半袖半ズボンで5,000円です。
ボロ儲け。
素材研究の必要がなく、モデルチェンジによる在庫リスクもない。
取引はこれからも続いていくことでしょう。
それなのに、5,000円。
プロモーションの時期を利用すれば、ナイキの最新モデルが2セット購入できちゃう。
指定体操服を避けることは出来ません。
出来るのか?
出来るのかもしれないけれど、そんな理由で子どもたちを特異な視線に晒させるわけにはいきません。
でも、悔しいので最小セット数だけの購入に留めています。
長女と長男で1セットずつ。
二女が入学したら、もう1セット必要です。
上手にお下がりできれば、3人が卒業するまで3セットの体操服でやりくりすることができます。
3セットでも多いけどね。
癒着みたいな体操服メーカーを儲けさせることはないのです。
夏真っ盛り。
子どもたちは目一杯遊んでいます。
屋内だとコロナ対策が難しいので校庭で走り回っているらしい。
元気でいいね。
コロナよりも熱中症が心配だ。
体操服は汗びっしょりです。
洗濯のタイミングを逃したからって、次の日も着ちゃえるレベルではない。
毎日帰宅後に洗濯機を動かして夜のうちに乾かします。
夏だからね。
すぐに乾きます。
そして。
買い増ししました。
もう限界だ。
毎晩の洗濯が面倒過ぎる。
洗濯機は、まあね。
スイッチを押すだけです。
ありがとう文明の利器。
問題は洗い上がった洗濯物を干すこと。
時間差があるから忘れてしまいがちなのです。
晩酌を楽しみ、酔いも深くなったところで布団に向かう。
その前の歯磨きで気付くのです。
あっ。
干してないやん。
それからが辛い。
酔っぱらっているし眠いし。
それなのに洗濯を干さなくてはならない。
疲れが酷いときには子どもの体操服だけ対処し、残りは次の朝に洗い直したこともあります。
さらに悪いのは、夜中に目が覚めたときに思い出してしまったとき。
もう最悪です。
起き上がろうか。そのまま寝てしまおうか。
悶々とします。
妻に声をかけても、ううぅとか苦し気な呻き声を出すだけで起きる気配はないし。
気付かなかったことにして目をつむっても、濡れた体操服を着ている子どもの悲しそうな顔が浮かんできて、もぉ。
体操服を買い増してからは快適です。
前の日にセットしておいて、出かける前に洗濯を干すことができる。
気持ちのいい朝日を浴びながらの洗濯干しは日課となりつつあります。
子どもが持ち帰るのを忘れても、夜に洗濯できる余裕。
上下セットで5,000円。
毎日着るから1セット当たりの使用頻度は年に100回です。
サイズアウトまでは2年くらいで、お下がりで次に渡していくことが可能です。
1回の着用あたり8.3円。
やっす。
洗濯の必要性に追われるこのない、ゆっくりした晩酌の時間。
たった8.6円で手に入るのです。
もっと前から購入しておけばよかった。
体操服をナイキの快適ウエアと比較してはいけません。
体操服は体操服。
癒着メーカーが儲けたっていいじゃない。
ちょっと悔しい気もするけれど、僕が損をするわけではないのです。
重要なことは8.6円で獲得できるゆっくり時間が流れる夜。
必要なものに適切な出費をおこなうこと。
これこそがミリオネアマインドなのです。