図書館の本を濡らしてしまいました。
僕じゃないよ。
妻です。
早起きした長男が、テーブルにお酒がこぼれていると騒いでいます。
大丈夫だよと答えて、再度就寝。
遅刻が危ぶまれる時間になり、布団から抜け出しました。
ダイニングで衝撃を受けました。
大丈夫じゃない。
こぼれていると言うより、溢れている。
テーブルの縁の表面張力により液体が盛り上がったまま留まり、流れ落ちることを我慢しています。
テーブル中央に転がるレモンサワー。
ああ。
これだ。
僕が先に眠りについた後も、妻は1人で飲み続けていたそうです。
気付いたら床で寝ていて、こりゃいかんと寝室に移動したそう。
何も覚えていないけれど頭が痛いと訴えています。
そりゃあ気絶するまで飲んだらそうなるよ。
テーブルの上のコップや空き缶を片付け、水害被害に遭ったPCを丁寧に取り出します。
大丈夫。
塗れているのは表面だけだ。
その横に書籍が1冊。
昨夜読み進めた新書です。
ビッショリ。
幸いにもレモンサワーだったので色は付着していません。
匂いも強くない。
重しで押さえるとシワシワにならないとのインターネット情報に従い、乾かしました。
悲惨でした。
ページがくっついてしまって、紙を引き剝がすと印刷が剥離します。
結局シワシワだし。
完全に乾いてからは、ゴワゴワになったのでめくりやすかったです。
言い逃れが出来ないので、返却時に図書館の人に申し出ました。
責任者に確認すると言われ、番号札を渡されます。
1分後。
ほかの利用者様にお渡しできる状況ではないと告げられました。
そりゃそうでしょう。
僕は真実を知っているけれど、知らない人が見たらお風呂かトイレに落としたようにしか見えません。
レモンサワーでも嫌だけど。
新品を購入して弁償することになりました。
本当にすみませんでした。
僕は図書館を頻繁に利用しています。
以前は新品を購入してフリマアプリで販売していたけれど、気を使うので切り替えました。
汚れやシミが付くと、良好状態として販売できなくなってしまう。
図書館の本は気楽です。
幾人もの手に渡っているから使用感があるし、表紙にコーティングも施されています。
乱雑なカバンの中に入れて持ち運び、食事中や晩酌中も読み進めていました。
ダメです。
図書館の本は公共財。
綺麗に使って、次の人に渡しましょう。
今回は新書だったから弁償代が高くありませんでしたが、大型本だったらと思うと冷汗が出ます。
デザイン本や写真集。
紙質が良くて印刷が丁寧な書籍だと1万円を超えることも珍しくありません。
それと、古書や雑誌のバックナンバーね。
見つけるのが難しい本だったら、どうやって新品返却すればいいんだろう。
図書館の本は、利用が憚れるような状態にしてしまうと弁償責任が発生します。
行政に甘えちゃダメ。
くれぐれも丁寧に扱いましょう。