2019年12月、中村哲さんが亡くなりました。
アフガニスタンで銃撃されたとのことです。
なんてこった!
人類繁栄への多いなる喪失だ!!
・・・。
すみません。
僕は中村哲さんの功績を寡聞にして存じ上げません。
知らないの、僕だけ?
メディアでは、人道支援に勤しんだ献身的な人物だと報道されています。
それ、鵜呑みにしていません?
中村氏の足跡を知るため、著書を読んでみました。
「天、共に在り」です。
当初、中村哲さんは医者としてパキスタンに赴任しました。
無医村への医療サービス供給に挑み、アフガニスタンへと活動地域を広げていきます。
アフガニスタンでは、深刻な飢餓が人々を襲っていました。
飢えは薬で治すことができません。
医療以前の問題として灌漑設備の必要性を痛感し、井戸を掘り始めるのです。
やがて枯れてしまった田畑の復活にも取り掛かります。
政治情勢や資金を投下するばかりの支援団体に放浪されながらも邁進。
砂漠を縦断する、24キロもの用水路の建設を完了させるのです。
用水路から引かれた水は放棄された村を蘇らせ、難民の帰還を促しました。
モスクの建設も行い、文化興隆にも一躍買ったのです。
以上、本書からの抜粋です。
おいおい。
めっちゃすごい。
メディアはもっと騒いでいいよ。
とんでもない巨星がこの世を去ったんだぞ。
何がすごいって、正しいことを貫き通す意思、行動力。
これね。
現地ではアメリカ軍が進駐し、政権派反政権派が入り交じっての混乱。
深刻な治安悪化にもめげず、家族まで帯同しています。
金銭的に報われることはなく、事業を進めるのは日本の支援団体からの寄付に頼らざるを得ませんでした。
それでも、危機に陥っている人たちに報いる。
無私の行い。
めっちゃすごい。
僕もそのような人間になりたいです。
僕はそろそろ40歳になりますが、本気でそう思えました。
こういう生き方こそ、生まれてきた本懐ってやつです。
日本人として感銘を受けずにはいられません。
亡くなる前に知りたかった。
メディアはすべてを伝えてはくれません。
伝えたいことだけを伝えてくる。
本当に大切なことは自分で調べなくてはならない。
素晴らしい活動をしている人を尊敬し、支援することも立派な社会貢献です。
待つのではなく、大切な情報は自分から働きかけて獲得しようと思います。