事業引継ぎ支援センターで相談を始めて半年が経ちました。
事業引継ぎ支援センターは、中小企業の引継ぎを支援する相談窓口です。
各商工会議所に設置されており、独自のネットワークによる企業紹介はもちろん、ネットに溢れるM&A案件までチェックして適当な案件を探してくれます。
利用は無料。
うそだろ。
行政機関にはお得なサービスが溢れているのです。
前回の記事では担当者に忘れられつつあり、進展がないことをお伝えしました。
それからの状況についてお伝えいたします。
なんと、案件を1つ紹介してもらってきました!
担当者は別の人です。
参加した起業イベントでブースを構えており、挨拶に伺ったことがキッカケになりました。
どうやら、事業引継ぎ支援センターの裁量の大部分は各担当者に任せられているようです。
上手にアピールしておかないと案件が回ってきません。
希望していたエリアからは離れていましたが、動いてみないことにはなにも始まらない。
勉強も兼ねて、売り渡し側との面会に挑んできました。
案件については守秘義務があるので詳細割愛。
思った以上に厳しかったです。
事業引継ぎ支援センターは後継者はいないものの、存続している企業が対象になります。
今まで営業を続けられていたんだから経営を継続することには問題ないと思っていましたが、そんなに甘くはありません。
借り入れのバランスが悪いし、売り先の体力も無くなってきている。
典型的な先細り。
こりゃいかん。
従業員の給料も見せてもらったけれど、疑いました。
金額を誤魔化して、脱税していない?
うーん。
それはないでしょう。
自分の給料がいかに恵まれていたのかを痛感したのでした。
僕では手に負えない経営状態だったので、交渉は終了させてもらいました。
その後、ほかの買主とで交渉がまとまったとの連絡を頂き一安心です。
・・・買う人がいるのか。
どんな人なんだろう。
ちょっとやそっとじゃ立て直すことは難しそうだったけれど、優秀な経営者ならなんとかなるんだろうな。
企業を引き受けるメリットは、すでに経営基盤が出来上がっていること。
従業員もいるし、ノウハウも蓄積されています。
なによりも営業先が確保されていることが魅力です。
理想はね。
優良案件を楽に手に入れられるほど簡単ではないことが分かりました。
商工会議所の担当者には次の案件を依頼しつつ、自分の経営能力も鍛えておこう。
次の案件が出てきたら、また報告します。