家のなかにクモが出ます。
大きいやつじゃないよ。
小さいやつね。
枝豆ほどの身体で跳ねまわっています。
そんなに気持ち悪くもないしクモの巣を張られることもない。
差し迫った支障がないので、放置していました。
捕まえようとしても逃げられちゃうし。
ただし、我が家の二女が怖がるのです。
幼稚園児から見たら異様な形状なのでしょう。
まぁ、分かる。
ティッシュを片手に格闘しています。
ぴょんぴょん跳ねるクモ。
ぴょんぴょん追いかける二女。
楽しそうでいいね。
微笑ましい光景です。
クモだけど。
捕り物に熱心すぎると幼稚園の送迎に間に合わなくます。
ちょうど相応しい言い伝えを教えてあげました。
「朝蜘蛛は殺すな」
子ども頃に言われていた。
どういう意味があるのだろう。
夜に出てきたクモはダメなのか?
いつまでが朝としてカウントされるのか?
我が家の子どもたちも興味津々です。
共感できるよ、その気持ち。
僕も小さい頃に考え込んだ。
言い伝えは、隠れた意図が隠されています。
夜に爪を切ると親の死に目に会えない → 夜は暗くて深爪しやすい
火遊びすると寝小便をする → 火事の防止
朝クモってなんだ?
どういう意図があるのだろう。
大人になった僕はインターネットで調べてみました。
クモはお釈迦様のお使いだから説。
→精神的な話じゃなくて。実益がない言い伝えは認めないよ。
Gやハエなどを取ってくれる益虫だから説
→朝グモに限定する理由がない。
よく分かりませんでしたが、二女は素直に受け入れてくれました。
クモと戯れて幼稚園に遅れる事態は回避できたのです。
それから。
朝にクモを見かけても、二女は追いかけなくなりました。
じっと見つめているだけ。
どこかに行かないようにように。
そして叫ぶのです。
お父さん、クモやっつけてー。
おいおい。
父だったら殺してもいいのか。
僕に不幸が降りかかったらどうしてくれる。
厄介なことを人に押し付ける。
重要な処世術です。
繰り返される理不尽な指示を真に受けていたら、いくつあっても足りません。
心も身体も。
部下に押し付けちゃダメだよ。
立場が弱い人にお願いしているようでは、その辺の傀儡上司と変わらない。
あべこべに、上司に押し付けましょう。
能力不足を武器に。
僕では無理です! 上司の能力が必要です!!
笑顔で言い放つ。
ぐうの音も出ないほどに。
言い返す余地もないほどに。
確保した時間で資産運用を勉強しましょう。
おカネ稼ぎは資産に押し付ける。
いいね。
楽しく生きていきましょう。