海外からの着信がありました。
はて?
わざわざ電話をかけてくるような知人はいないよ。
詐欺かな。
放置して失念していました。
数日後に再着信。
はて?
なんだろう。
電話に出るだけだったらおカネを取られることもないでしょう。
iPhoneの通話ボタンを押します。
Hello!!
おいおい。
陽気に女性が語り掛けてきたぞ。
ヘローと応じましたが、実際のところはパニックですよ。
いきなりの英語。
なになに。
準備できていないよ。
挨拶をこなしつつ脳をフル活動させて脳内言語を切り替えます。
しばらく使っていないほどの脳内瞬発力を発揮。
おお。
HSBCからの連絡でした。
香港で口座を保有し、株式運用しているのです。
どうしたのだろう。
毎週末に株価をチェックし、運用に問題がないことは確認できています。
預金残高はほとんど残していないから不正利用も考えられない。
告げられました。
しばらく取引がないから口座が凍結されるよ。
振込でも引き出しでも、なんでもいいから取引を行ってね。
それか。
うっかりしていましたが、HSBCは1年間利用が空くと口座が凍結されるのです。
アクティベートして再開するためには支点に直接訪問しなくてはいけない。
この作業がとても面倒くさいことを僕は知っている。
香港に渡り、2時間も銀行の列に並んだことがあるのです。
連絡への謝意を告げて電話を切り、SavingからCurrentに振り込みました。
念のためにSavingに戻して対応完了です。
自分の口座内取引でも大丈夫。
忘れずに対応しておきましょう。
海外の口座は1年間の取引条件を設けているところが多いように思います。
昨年まではテンセントの株式をHSBCで保有していたので、忘れずに取引することができました。
香港ドルで受け取った配当金を米ドル口座に移していたのです。
システマティックな仕掛けを作っておくと忘れずに済むので安心ですね。
配当金の受け取りは口座維持に必要な取引として扱われません。
注意しましょう。
ところで、HSBCが僕に電話してきた本来の目的は、配布金でした。
香港の永住ビザを保有しているとHK$10,000の受け取りが出来るそうです。
14万円ぐらいか。
羨ましいです。
億万長者物語の読者はトリッキーな人生を歩んでいる人が多いと思います。
永住ビザを持っている変な人は調べてみてください。
14万円もらえるチャンスです。
香港では国家安全維持法の制定により、デモが多発していると聞きます。
逮捕者も多数に及ぶらしい。
政治情勢の先行きが心配だけど、かたや配当金政策も行っています。
新型コロナによる経済救済が名目ですが、あれですね。
うんうん。
色々と深読みせずにはいられません。
我が家では、少なくない資産を香港で運用しています。
とくにメリットはないけれど、数年前まで加入していた生命保険の解約金をそのままHSBCで運用したのです。
いくらなんでも資産が凍結されたり海外送金が出来なくなることはないだろうけど、心配です。
これからも香港の情勢には気を配ろう。
海外で資産運用をしている皆さんもご留意ください。
平和な日本では想定できない事態が発生するかもしれません。