僕は資産運用において、期待値を重要視しています。
期待値?
僕はパチスロで学びました。
パチンコ屋と下宿を往復するだけの大学時代。
退廃した日々からも学ぶべきことがあったことを誇りに思います。
パチンコやスロットでは、期待値を機械割と呼びます。
当時は還元率を左右する筐体の当日設定をパチンコ店が自由に決定できました。
ひょっとしたら、今もかな。
僕が好きだったタロットマスターを例にとると、設定1で94.5%、最高の設定6だと119.9%です。
設定1の台で1度リールを回すと、1枚のコインが0.945枚になります。
機械割は毎プレイに適用されるので、回せば回すほど減っていく。
機械割が100%を超える設定6の台では、プレイごとに増えます。
パチスロの回転数は、頑張れば1日で7,000回ほど。
119.9%の7,000回複利。
興奮しますね。
高設定の台で遊戯していても、気づかずに離れてしまうプレイヤーもいます。
期待値は確率に過ぎず、実際には数時間も大当たりが出ないことがあるためです。
当時のパチスロで勝つポイントは、高設定の台を確保することでした。
客側は設定を推測するしかない。
タロットマスターでは設定3以上から機械割が100%を超えるので、低設定の台さえ避けれれば長期的にはコインを増やすことができます。
台の挙動やクセを手掛かりに、設定を読むのです。
ああ。
懐かしいな。
ギャンブルには期待値が存在します。
競馬や競輪は胴元の取り分を差し引いた75%。
宝くじは46%です。
カジノのスロットは94%で、ブラックジャックが96%。
大金をゲットできる幸運な人もいるけれど、期待値が100%を下回ればおカネは減ります。
参加者全体を長期的に捉えると、やがて期待値に収束していくのです。
僕が株式投資を続けているのは、期待値がプラスだからです。
1927年のS&P500は17.26ポイント。
今は3,400ポイント。
93年間で200倍にもなっています。
何%の複利で達成できるんだろう。
多分、5.9%。
合っていると思うけれど、気が向いた人は計算してみてください。
年利5.9%を年間260営業日で割って単日の期待値を算出します。
本当は複利計算なんだけど、大変すぎるので単純に割り算を適用。
100.0227%です。
プラス0.0227%。
たった0.0227%。
この0.0227%が株式投資の希望です。
毎日毎日、0.0227%ずつ増やしていく。
タロットマスターで1,000回を超える大ハマりが出現するように、株式投資でも大暴落は発生します。
それでも、1日当たりの期待値は0.0227%なのです。
これが、僕が売買することなく市場に残り続ける理由です。
米国株式の歴史が正しいのなら、次の日は0.0227%上がる。
例え、今日暴落しても。
市場に高揚感が出ていると手放したくなるし、下がっていると買いたくなります。
いわゆるテクニカル投資ね。
だれど、バブルは想定以上に膨らむし、暴落時には徹底的に落ち込むのです。
明日の株価は分かりません。
予測できるのは、いつでも0.0227%。
毎日の0.0227%が僕たちの未来を明るく照らしているのです。
(タロットマスターR 株式会社ユニバーサルエンターテインメント)