長女が遠足に旅立ちます。
新型コロナの影響で多くの学校行事が中止されていますが、遠足は催行されました。
移動方法とか、目的地とか、色々な懸念を乗り越えてくれたのでしょう。
関係者の皆さんには頭が上がりません。
長女はというと。
浮かれぽんちです。
遠足が決定したのが1ヵ月前。
それから毎日、起床時と就寝前に遠足の詳細を報告してきました。
僕と電話をしていた田舎の両親にも、いかに楽しみかを説明していました。
目的地の様子を聞き過ぎたので、僕は自分で見てきたかのように想像することが可能です。
持っていくお菓子は1週間前に買い出しを済ませています。
駄菓子屋とスーパーとドラッグストアをはしごして、ベストな選択肢を探り出していました。
笛ラムネを購入していたので、遭難しても安心です。
一緒に出掛けた長男は、4ヵ月分ものお小遣いを使い果たしていました。
将来が心配です。
移動はバスです。
出発が早く、遅刻者は置いていくと担任が脅したらしい。
先週から早起きの練習を始め、金曜日には実際の出発時間に家を出ていました。
通常登校には早すぎるので昇降口が開いていません。
驚くことに、同じように予行練習をしている児童がいたそうです。
それも複数。
おにごっこをして開錠を待ったと言っていました。
平和だね。
長女ほどに期待を抱きながら日々を過ごしたことがあっただろうか。
給料日に銀行口座を確認することもないし、ボーナスにワクワクすることもなくなりました。
運用株式の株価増減のほうが大きいからね。
異常です。
家族とのイベントや信用している友人との会食は楽しみですが、居ても立っても居られなくなるほどではありません。
1ヵ月も同じ内容を喋り続け、1週間前から予行練習をすることはない。
すごく出世することがあったら、就任を楽しみにするのかな。
4月からは部長だ、よっしゃ自分の部門が持てるぞ! とか。
ないだろうな。
結局は会社の組織だからね。
淡々と業務を遂行しそうです。
そもそも出世できるのかという障壁も立ちはだかるけど、それはそれ。
繰り返しに過ぎない毎日を過ごしているようでは、待ち焦がれる黄金の未来は訪れません。
堪らなくなるほど、その日を渇望する。
長女のような日々を過ごせるよう、僕の人生を進めていきたいと思います。