久しぶりに真面目な銘柄考察です。
対象はREIT(不動産投資信託)。
日本REITと米国REITについて調べてみました。
早速ですが結論です。
投資するには魅力が足りない。
これから知識が発展して鉱脈に辿り着くかもしれないので、調べたことを書いておきます。
我が家では、数年かけて1棟ものの収益物件を探してきました。
不動産投資を金融資産ポートフォリオに加えたい。
株式一辺倒では金融市場の影響が直撃するし、ロバート・キヨサキ氏も不動産を手に入れるようにアドバイスしていました。
僕は、金持ち父さんになりたいのです。
10年ほど前までは利回り10%の案件が転がっていて、触手が伸び始める物件は12%ぐらいからでした。
今では2桁案件は皆無。
7%でも高利回りだそうです。
そんなん、空き部屋が出たらお終いです。
修繕費もかかってくるし。
地道な物件探しは続けていますが、不動産投資は諦めつつありました。
もうプロに任そうと、4年前には不動産開発会社のいちご株式会社(2337)の株式を購入したこともあります。
儲からなかったけど。
(いちご㈱ 株価チャート 5年)
実は、まだ保有しています。
うっかりNISA枠を利用してしまったのです。
軽率だったあの頃の自分。
無理矢理に不動産購入へ踏み切らなかったことは褒めてあげたい。
日本の現物不動産は魅力が弱まっていて、海外案件は現地事情が分からない。
不動産銘柄を購入しようにも、上手くいくかはどうかは経営手腕にかかっている。
むむー。
やっと思いつきました。
REIT(不動産投資信託)を買えばいいじゃない。
REITは資金を不動産運用に投資しています。
それ、僕がやりたいこと。
しかも経営は専門家が担ってくれます。
さらに具合の良いことに、各種REITはインデックス化されていてETFとして市場で購入することが出来ます。
不動産の弱点である流動性の低さまで補ってくれるのです。
完璧や。
どれどれ。
比較してみよう。
まずは東証上場REIT全銘柄の時価総額加重平均の東証REIT指数。→青色
続いて、米国REIT指数のFTSE Nareit Equity REITsをベンチマークするiシェアーズ米国REIT。→赤色
比較のためにTOPIX(→黄色)とS&P500(→緑色)も表示します。
今年1年の推移はこちら。
REIT、全然ダメ。
沈みこんだまま浮かんでいない2つが、それぞれ米国REITと日本REITです。
金融市場パニックによる下落は株式以上。
しかも、回復は株式以上に遅い。
これでは、投資する理由がありません。
どういうこと?
もう、投資対象としては株式が最優秀ってことでいいのですか?
地面や入れ物より、中身である事業のほうが大切だということなのかもしれません。
それはそれで、納得できますね。
調べている限りでは、米国REITが総じて崩れているわけではありません。
電話基地局に投資しているAmerican Tower Corporationや、データセンターのEquinixは順調に基準価格を上げてきている。
これが個別の現象なのか、それとも上手く恩恵に与る手段があるのか。
現物の不動産探しと合わせ、もう少し研究してみます。