事故物件をより好んで住んでいる人がいるらしいです。
松原タニシ氏。
芸人さんです。
ネットニュースで存在は知っていました。
こういうの、怖いもの見たさで見ちゃうんですよね。
不謹慎な怖さもショービジネスに換えてしまう資本主義って完成されています。
松原タニシ氏の事故物件怪談が単行本になっていたので、読んでみました。
「怖い間取り」です。
各章の冒頭には間取り図が示されています。
間取り図を見ると生活が想像できる。
20歳でこんな広い部屋に住んでいるのかと驚かされたり、子どもを2人育てていてこの狭さは厳しいのではと心配したり。
現実感が掻き立てられて、怖かったです。
良くないことに、僕は家族が寝静まってから読み始めてしまいました。
人気のない部屋、響く秒針。
そとの樹木が風にそよいだりして、なかなかホラーです。
エピソードは小分けになっているから、これで終わろうと思うんだけど、ついついページを捲ってしまう。
11時過ぎ。
長女が音もなくリビングに現れました。
驚いてソファから跳び起きそうになったよ。
話を聞いてみると、怖い夢を見たそうです。
玄関から、見知らぬオジサンが入ってくる夢。
なにかを探し、家のなかを歩き回るらしい。
おいおい。
さっき、そんなエピソード読んだぞ。
本を閉じ、大急ぎで戸締りをし直して、長女と寝室に向かったのでした。