お金がないから辞められない。
お金が貯まったら辞めたいと思っている。
久しぶりに再会した知人がこぼしていました。
そうね。
生きていくにはお金がかかるからね。
幼少期の子どもを養っているし。
年収を聞いて驚きました。
僕と妻の稼ぎを合わせても敵わない。
めっちゃ高給取り。
くっそー。
悔しいぜ。
以前から同水準の給料を獲得していたとのことです。
コツコツと貯金だけで運用していても、安泰な老後を遅れるだけの資産が築き上がっていてもおかしくありません。
退職しても大丈夫な資金をためるためには、それなりの収入は必要です。
高収入なのに、なぜ退職を躊躇われる貯金額に留まっているのか。
気合が足りないからです。
溜まってきたら辞めようだなんて考えが甘すぎる。
なにがなんでも辞めたい!
このままじゃあ、墓場のような人生になってしまうんだ!!
これぐらいの叫びが聞こえてくるようじゃないと。
貯まってから辞めるのではなく、辞めたいから貯めるのです。
辞めるを優先すれば、貯めるための努力を惜しみません。
毎日ペットボトルに麦茶を詰めるし、細かいポイント獲得にも精を出すのです。
貯まってきたら辞める?
ははん。
熱意が伝わってきませんね。
その覚悟では資本主義の罠からは逃げられません。
カッコイイ車に広い家。
お休みには南国リゾートで優雅にリラックス。
あの手この手で散財を促してくるのです。
労働に勤しんでいるからと、ご褒美出費。
その資金が資産家の懐を温めていることも気づかずに。
資本主義の仕組みは簡単です。
お金を持っている人が仕組みをつくり、持たざる者は労働と時間を提供する。
労働者を辞めるということは、資本主義から抜け出すということ。
そのためには、お金を持つか、仙人のような悟りを開くか。
霞を食べて生活する人生に耐えられないなら、貯めるしかないのです。
そういうふうにできている。
貯めたら辞めようだなんて甘い考えでは、お金は貯まりません。
絶対に辞めようと決意すること。
資本主義からの解脱を強く欲望すること。
辞めるという強い意志こそが真理へと辿り着くのです。