なんのために働いているか分からない。
退屈な毎日の繰り返しで、脳みそを吹っ飛ばしたくなる。
現代人の悩みです。
ほとんどのサラリーマンが切実にもがき苦しんでいます。
えっ?
そうでもないのですか!?
それなりに組織労働を楽しんでいる??
すごいですね。
才能がありますよ、サラリーマンの才能。
羨ましい。
僕には、仕事の満喫する方法の見当すらつきません。
根本的な認知が間違っていそうなので、「「やりがいのある仕事」という幻想」を読みました。
本書は森博嗣氏による仕事観です。
仕事は人生において重要な事項ではない。
ピシャリ。
仕事にやりがいに求めるという概念は、作られた幻想です。
新入社員を教育しやすいし、大人が子供にたいして威厳を保つことができる。
人間の価値は、業務内容では決まりません。
そりゃあ給料をもらえたら嬉しいけれど、そのためには時間と労働力を奉仕する必要があります。
ただの交換作業。
深く考えすぎる必要はないのです。
仕事に人生を捧げるくだらないさに気付き、崇高な精神に生きる。
本書では、その精神が「理想」だとされています。
現実的に難しくても、曲げられない「理想」を掲げる。
鉄道模型が好きだ!でもいいし、環境問題を何とかしたい!!でもいい。
周りが何と言おうと、時代がどうであろうと、自分が正しいと決めた「理想」を守るのです。
難しくても近づこうとする姿勢が人の強さ。
僕の理想は、妻や子どもたちと楽しく過ごしたい!だろうな。
あとは、自分の人生に価値を残したい!ってこと。
そのために生きています。
僕の勤務先はとてもホワイトで待遇も素晴らしいですが、やりがいまで求めてしまうことには無理を感じていました。
そうだよね。
仕事は仕事だよね。
仕事は、人生の1つの要素を構成するに過ぎない。
カッコイイ仕事だと自慢できるし、給料がいいと資産設計が楽になるけれど、それが人生のすべてではありません。
僕の「理想」を見失わず、着実に歩を進めていこうと誓ったのでした。